Time Table

08/28(木)
13:00〜13:40
開会・Chat SWESTアイスブレイク
13:40〜14:00
オープニング
14:00〜15:20
15:20〜15:40
Chat SWESTディスカッション
15:40〜15:50
小休憩
15:50〜17:40
インタラクティブセッション
17:40〜18:30
休憩
18:30〜20:30
懇親会
20:30〜21:00
休憩
21:00〜22:30
セッションS1:夜の分科会

 

EmbLT
08/29(金)
09:00〜10:10
セッションS2(70分)
10:10〜10:30
小休憩
10:30〜11:40
セッションS3(70分)
11:40〜12:40
昼食
12:40〜13:30
セッションS4(50分)
13:30〜13:50
小休憩
13:50〜15:00
セッションS5(70分)
15:00〜15:20
Chat SWESTハーベスト
15:20〜15:50
クロージング

Sessions

08/28(木) 14:00~15:20 セッションkeynote

レベル4自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスの社会実装への挑戦

講師

辻勇気

株式会社T2 技術開発本部 本部長

「物流の2024年問題」はトラックドライバー不足の深刻化、物流量の低下を招き経済活動への影響が懸念される中、レベル4自動運転技術はもはや未来技術ではなく現実的な社会課題の解決策として大きな注目を集めています。本講演では、T2が進めるレベル4自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスの社会実装に向けた取り組みを紹介します。
T2は2025年7月からレベル2自動運転トラックによる商業運行の開始、2027年後半からレベル4自動運転トラックの投入を計画しています。そのために、T2は10tトラックと言う巨大な移動体を安全かつ安心して自動運転させるためのAiをはじめとした各種技術開発や公道での実証実験の仕組みづくりに加え、自動運転への社会受容性獲得のため国や多くのパートナー企業に支えていただきながら新たな物流サービスの構築を進めています。
このように自社で運送業を立ち上げ「届ける責任」まで担う事業モデルを構築した背景、そして2027年のレベル4自動運転の商用化実現に向けた技術・運用の課題と突破口に加え、「紡ぎ、繋げ、未来へ継ぐ」をパーパスとして掲げ社会課題を解決すべく集まったメンバーが活躍する姿について詳しくお話しします。
 ※ レベル2自動運転:部分自動化。限定された地域を走行し運転の主体はドライバが担う
   レベル4自動運転:高度自動化。限定された地域を走行し運転の主体はシステムが担う

実行委員からの推薦文:

物流業界における2024年問題は,我々の業務現場および日常生活においても喫緊の課題となっており人口減で人材確保が難しい社会情勢の中,自動運転技術による社会実装は技術者としても一個人としても待ち望まれていることかと思います.
近年,自動運転技術の話題は多く取りざたされていますが,社会実装の点では難課題が山積しています.その難課題に対し,T2社がどのように挑んでいるのか?を同社 辻勇気様よりご講演頂きます.
社会課題・社会ニーズをAI・組込みを始めとした技術により,どのように解決していくのか?また,技術が社会に受け入れられるために必要なことは何か――本講演を通じて共に考えましょう!

08/28(木) 21:00〜22:30 セッションs1a

EmbLT

コーディネータ

伊藤慎治

システムアイ

SWEST版Lightning Talksこと、Embedded Lightning Talksです。
発表内容は組込みに関係していれば何でも構いません。

● 発表内容の例
・「組込みへのAIと愛を語る!」
・「人の失敗は蜜の味?こんなバグやっちゃいました」
・「上手くつながった! / つながらなかった…話」」
・「組込み百物語(本当にあった組込みの超怖い話)」
・やってみた!作ってみた!ものの紹介
・ちょっとスゴイ組込み開発自慢
・組込み業界・SWESTに物申すLT

※参考にSWEST26の登壇内容はこちら
https://swest.toppers.jp/SWEST26/lecture/data/s1a_public.pdf

基本的に1枠5~10分程度で、応募件数により調整します。参加希望者が多い場合は、そのまま徹夜部屋での延長戦となる可能性もあります。

● 登壇申込
以下のURLにて募集します
https://forms.gle/DeE2V1CP7we3fuVb9
※登壇申込にはSWEST27の申込受付番号が必要です、SWEST27への参加申込後に登壇申し込み下さい
※円滑な進行のため発表には原則SWESTで用意したWindows-PCを使用します、LT資料はEmbLT開始までにPDFかPowerPoint形式にて提出をお願いします

● こんな人にオススメです
① 発信したい事はあるけど,討議テーマ・セッション提案やインタラクティブセッションはちとハードルが高い...
② 誰かと議論したいネタはあるけど,興味ある人いるんかな?
③ ドリンク片手に楽しく組込み談義したい!
④ せっかく来たんだから何か爪痕を残したい!

ワイガヤで議論してこそのSWEST!せっかくSWESTに参加したのなら,聞くだけじゃなく「発信」もしてみませんか?
発信することで同じ内容に興味を持ったから参加者からのコンタクトを得られる可能性もありますよ!

実行委員からの推薦文:

組込み×LightningTalksでEmbLTです :-)
SWESTでは一番参加ハードルの低いセッションでもあります.今作っているモノ,気になっている技術などなど,趣味・仕事問わずホットな話題で満載!懇親会後のナイトセッションですので,ゆるっとお気軽に楽しんで盛り上がれます.ぜひ,参加&発表くださいねー!

08/28(木) 21:00〜22:30 セッションs1b

AI時代の組み込みエンジニアの生き方を考える

講師

酒井 卓也

内容:
 「AI時代にどう生きていけば良いのだろうか」
年齢世代に関係なく、変化の激しい時代のなかで、組み込みエンジニアとしての先行きに、漠然とした不安を感じたり、迷うことが多いのではないだろうか。
キャリア発達の考え方を紹介しつつ、参加者の対話を通じ、自分なりの答えをみつけたり、何かしらの方向性が参加者が得られる機会としたい。

想定する参加者:
 これからの組み込みエンジニアの生き方・働き方について考えたい人。今の自分のあり方に、漠然とした不安を感じている人。これまでの、組み込みエンジニアとしての生き方を語りたい人。

実施すること:
 ・キャリア発達の考え方について
 ・エンジニアの自己理解、仕事理解、物語(ナラティブ)
 ・AI時代の組み込みエンジニアとしての生き方を語る
 ・まとめ

実行委員からの推薦文:

日々の生活のなかでAIが様々な作業に利用できるといった話題に触れることが多くなってきました。興味はあるけど使い方がわからない、これからの仕事がどう変わるのか分からないといった方も多いのではないでしょうか。そのような漠然とした不安を皆さんとディスカッション出来たら何かきっかけを得られるかもしれません。

08/28(木) 21:00〜22:30 セッションs1c

「それ、誰が守るの?」〜組込みエンジニアが真剣に取り組むべき製品セキュリティ〜

コーディネータ

吉澤 将之

エプソンアヴァシス株式会社

製品がインターネットにつながるのが当たり前になった今、脆弱な組込み製品を狙ったサイバー攻撃への対策は、もはや避けて通れません。

しかし現場では、「セキュリティ対策は"セキュリティ担当者"の仕事」や「仕様に書かれていれば対応する」といったスタンスが、まだまだ根強く残っていないでしょうか?

このセッションでは、「セキュリティは特別な誰かの仕事じゃない」という視点から、組込みエンジニアが日々の開発の中でどんなことを意識し、どう向き合っていくべきかを、以下のようなテーマをベースに、参加者同士でざっくばらんに語り合います。

・ セキュリティって、設計や実装の中でどう意識するのだろうか?
・「難しい」「時間がない」…そんな現場の制約の中で、何ができる?
・ チームでセキュリティ意識を高めるのに、どんなことが考えられるだろうか?
・ 自分には関係ない」と思っていたけど、実は…

参加者の皆さんの経験や悩みも持ち寄って、リアルな現場の声を共有できればと思っています。
セキュリティに詳しくなくても大丈夫。「ちょっと気になっていた」「誰かと話してみたかった」そんな方、大歓迎です!
明日からの開発に活かせるヒントを、一緒に見つけましょう。

実行委員からの推薦文:

インターネット接続が当たり前の時代、サイバー攻撃への備えは必須。「セキュリティは専門家だけのもの」ではなく、全ての開発者が意識し、工夫して取り組むべき課題。現場のリアルな声を共有し、明日から活かせるヒントを探しませんか?

08/29(金) 09:00〜10:10 セッションs2a

生成系AIが凄い今こそ基本を学ぼう ~ 概念モデリングのススメ

講師

太田 寛

Knowledge & Experience

ソフトウェア開発において、何を開発するのか、それに対する適切な認識・理解・他者と共有するための記述は必須です。最近流行の生成系AIの利用においても、モノゴトを認識・理解・記述する適切なモデリング手法なくして、妥当な問・回答の適切な理解・評価はできません。
本セッションでは、哲学、数学、論理学を基盤とし、30年以上の実践で練り上げたモデリング技法である“概念モデリング”、及び、モデルの活用法たる“変換による実装”を、人間の思考のモデルとAIの関連も交えながら解説します。

実行委員からの推薦文:

本セッションでは現実世界を捉えシステムへ繋げるための概念モデリングについて、長年モデリングやモデル駆動開発に取り組まれてきた太田様に解説して頂きます。近年のAIの進展は目覚しいもので、正しくAIに意図を伝えたり議論するためにはモデリングの活用が重要となってきます。ぜひとも本セッションに参加して理解を深めましょう!

08/29(金) 09:00〜10:10 セッションs2b

博士号とりませんか?

講師

曽根 卓朗

静岡大学

講師

山崎 進

北九州市立大学

社会人の方、学生の方で、博士号取得を少しでも考えている方に聞いてほしい分科会です。

第一部では、博士号を取る目的について、テーブルごとの話し合いも交えて、お話しします。
第二部では、その名も「博士号のとり方(第7版)」という書籍を簡単にご紹介します。
第三部では、博士号取得の体験談を2つお話しします。
* 働きながら時間を見つけて最小の労力で博士号を取得した事例
* ライフワークとして取り組んだ事例
第四部では、Q&Aをできればと思っております。

実行委員からの推薦文:

博士号…気になってる…取りたいけど…踏み切れない!と迷っている学生さん,社会人の方はちらほらいるんじゃないでしょうか.
そんなあなたなら何かを掴めるかもしれない.そんなセッションです!

08/29(金) 09:00〜10:10 セッションs2c

Arduinoから一歩進んでマイコンの仕組み入門

講師

伊藤慎治

システムアイ

マイコンの基本的な仕組み、理解してますか?
多くの初学者がArduinoから組込み開発に入門する昨今、setup()やloop()の「使い方」を覚えればなんとなく動かせる一方、「なぜ」そうなっているのかが置き去りになっているように思います。
本セッションでは、マイコンの種類に関わらず普遍的に応用できるようなマイコンの基本的な仕組みについて、以下のトピックを解説します。

・CPUに出来ること
・バスと周辺機能
・メモリマップトIO
・リセットベクタ・割込ハンドラ
・main()関数に来るまで
・コンパイラとリンカの関係・リンカスクリプト?
・キャッシュ

具体例としてs3c・s4cのハンズオンセッションで使用するSTM32マイコンのデータシートを使用します。
DigitalWrite()やAnalogRead()から一歩進みたいアナタにお勧めのセッションです。

実行委員からの推薦文:

色々なことが楽に?なっていく世の中です.中身を知らなくても使えてしまう便利なマイコン・開発環境が増えてきました.そして,AIも...
「なんとなく開発ができてしまう」いまの中で,なかなか学校でも教えてもらえない,マイコンの仕組みを勉強しませんか?もちろん,聞いたことはあっても、あらためて勉強したい方も大歓迎です.
組込み歴21年ですがArduinoは使ったことないオジさんが,豊富な開発経験で,オジさん語りします.

08/29(金) 10:30〜11:40 セッションs3a

【SWEST/ACRi 共同企画セッション】FPGAが変えるスーパーコンピューティングの世界

講師

小林 諒平

東京科学大学

やわらかいハードウェアとして知られるFPGAは,その何にでもなれる特性 (用途に応じて論理回路構成を柔軟に変更できるリコンフィギュラブル性) により,スーパーコンピュータをはじめとした高性能計算 (HPC: High performance computing) システムに搭載する演算加速装置 (アクセラレータ) としても活用されています.しかしFPGAはGPUやCPUとは異なるプログラミングモデルや演算性能・リソース制約があることから全てのアプリケーションに万能ではなく,アプリケーションの並列性や演算パターン,問題サイズの特性を見極め,最適なアクセラレータ選択と回路設計を行うことが重要です.本セッションでは,これまでの研究で得られた知見を基にアプリケーション特性に応じたFPGA導入の実践的手法を解説し,聴講者が自身のアプリケーションへのFPGA適用イメージを深められる場を提供します.

実行委員からの推薦文:

「速さこそ正義」の高性能計算の世界でも、FPGAが活かせる場面があります。今年のSWEST/ACRi共同企画セッションの講師は、高性能計算のアクセラレータとしてGPUやFPGAを使い倒してきた、東京科学大学の小林先生です。これまでの経験をもとに、FPGAの使いどころ(あるいは、使うべきでないところ)についてお話いただきます!

本セッションは、オンラインでFPGAを開発利用できるACRiルームの運営団体ACRiと、SWESTの共同企画セッションです。

08/29(金) 10:30〜11:40 セッションs3b

俺の強つよ開発環境/オススメツールを共有しまくる会

コーディネータ

山本健太

株式会社デンソークリエイト

コーディネータ

及川達裕

四国職業能力開発大学校

みなさん、組み込み開発で使われているツールは気になりませんか?

本セッションでは皆さんが普段どのようなツールを使って開発しているの?を共有します。
組込み開発にかするぐらいでもOK!自分の愛するオススメツールを紹介しあいましょう!
組込み開発で周りの方がどのようなツールを使っているか聞いてみたい方、
自分のおすすめツールを知ってもらいたい方、お待ちしています。

■セッションの流れ
 前半:みんなのおすすめツールを紹介
 後半:おすすめツールや気になるツールについてグループトーク

■おすすめしたい方
セッション前半で,3分ほどでツール紹介頂ける方を募集しています!LTのようなノリでぜひご応募ください
https://forms.gle/LsWMzAFGCqdDtbyv6
 ・1枠3分ほどを想定しています。人数により調整します。
 ・募集締め切り 8月15日 ※応募人数によっては早めに締め切らせていただきます。

■発表内容例 ※以下にこだわらず応募お待ちしています
 ・VSCodeのTips集
 ・AIは何を使ってどう使いこなしている?
 ・愛用している計測機器

実行委員からの推薦文:

日々の業務で隣の人が面白そうなツールを動かしているけど、何してるか分からないといった経験はないでしょうか? 本セッションでは皆さんのおすすめツールを共有します。
皆の作業方法を覗いてみたい方、現在の作業を改善したい方は参加してみるのはどうでしょうか。

08/29(金) 10:30〜11:40 セッションs3c

組込みでもLocal LLMしてみたい!~Raspberry Pi 5にLocal LLMとかいろいろ入れるハンズオン~

講師

細合 晋太郎

ものつくり大学

たかがちょっとした会話のためにオンラインのAPIを都度叩くのはなんか癪,ということでまずは手元のPCに,どうせならラズパイにということで環境を入れてみたら,案外あっさりできちゃったのでノウハウを共有できればと思います.
高度な文章作成なんてしなくていい,ただちょっとした会話相手や簡単なタスクだけこなしてほしい.そんなAIを作ってみましょう.

10セットほどRaspberry Pi5を用意しますが,ご持参頂けるとご家庭でもAIを飼うことができます.セットアップ方法等は追ってご連絡します.

実行委員からの推薦文:

LLMのAPI叩いて,あんなことやこんなことをさせたい!けど,LLMのAPIを叩いてると気づけば良いお値段に.そんな経験や不安ありませんか?
ローカル環境にLLMを用意してしまえば...でも性能は?そんなあなたにコチラのハンズオン.実際に構築してみて,ローカルLLMの現在地を探ってみましょう!

08/29(金) 12:40〜13:30 セッションs4a

FPGA AIハッカソン@HotSPA 2025参加記

講師

齋藤真

東京大学

コーディネータ

宮城竜大

東京大学

本発表では、HotSPA 2025で行われたFPGA AIハッカソンに参加した際の実装方針を紹介する。このハッカソンは学部・修士学生のような初心者を主な対象として開催されており、YOLOv3などの物体認識を行う深層学習モデルをKV260のFPGAボードで高速化することが求められた。初心者にとってハードルが高いと思われているFPGAでの実装をVitis-AIなどのツールを用いてどのように行ったのか、高速化の実装方針やチーム開発の流れなどを含めて紹介する。

実行委員からの推薦文:

FPGA開発といえば高い専門性が求められる印象ですが、本ハッカソンはソフトウェア開発者でも扱いやすい構成になっており,Vivadoによる回路設計やHDLの知識がなくても挑戦可能なテンプレートがGitHub上で公開されています.実際,参加者の多くが初学者にも関わらず,高速化を実現しています.

「FPGAに興味はあるが手が出しにくい」と感じている学生や,「FPGAは使うけどAIはあんまり…」という方は,本セッションを通して,FPGA x AIに挑戦してみませんか?

08/29(金) 12:40〜13:30 セッションs4b

AI教育どうやっていますか?

講師

山崎 進

北九州市立大学

生成AIが普及して、高等教育、あるいは組込みシステム開発の新人研修等の現場において次の2つが課題になろうかと思います。
・AI時代を見据えて、組込みシステムと開発の何を教えるか?教える内容を足すのか?引くのか?
・AIをどのように教育に取り入れるか?(あるいは不正の余地を無くすために全くAIを取り入れられないように対策するか?)
この2つの論点について、講師がポジショントークとして、どのような取組みをしているのかを紹介した後、参加者交えてディスカッションしたいと思います。

実行委員からの推薦文:

生成AIの活用が当たり前になりつつある昨今で、教育にも大きな転換が求められています。本セッションでは講師によるAI教育の取り組みの紹介と参加者を交えてディスカッションします。
教育に関わる方のみならず、生成AIの活用にお悩みの方もぜひ本セッションに参加して積極的に情報交換してください.

08/29(金) 12:40〜13:30 & 13:50〜15:00 セッションs4c & s5c

【学生提案セッション】マイコンの最初の最初のハンズオン

講師

山本椋太

苫小牧工業高等専門学校

本セッションは,組込みシステムを学びたい,教え合いたい学生がきっかけで生まれたハンズオンセッションです.
マイコンのI/Oレジスタをアドレスで直接指定し,組込みシステムの最初の最初:Lチカのプログラムを作ります.
組込みシステムをはじめたての方や,あまりハードウェアを意識せずにマイコンプログラミングをしてきた方向けの,入門セッションになります.
ハンズオン用のマイコン等は当日配布することを考えています.開発環境がインストールされたPCの持参をお願いすることになる予定です.C言語の基本はわかる,またはArduinoなどのプログラミング経験はある前提(高度でなくても大丈夫です)でお越しください.
セッションs5cと連結して実施します.

実行委員からの推薦文:

SWEST名物の実機を使ったハンズオンセッション!
SWEST27ではSTM32基板を使います
一般的なIDEでデバッガを使いながら正統派の組込み開発を体験いただきます
講師の山本さんは苫小牧高専の現場の組込み教師ですから講義内容も高専の実地で裏打ちされてますので安心です!

08/29(金) 13:50〜15:00 セッションs5a

Rustでつくるオペレーティングシステム

講師

高野祐輝

株式会社ティアフォー

Rustは、型安全、メモリ安全なシステム・ソフトウェア向けのプログラミング言語で、その実行速度もC/C++と同等であることが知られている。その安全性から、LinuxやWindowsカーネルなど、低レイヤソフトウェアへの導入も進んでいる。現在我々は、Rustを用いてオペレーティングシステム (OS) を新たに設計・実装している。本OSは、Unikernelのようにすべてのプログラムがカーネル空間で動作するが、Rustの型システムを利用してマイクロカーネルのようなメモリ空間隔離も実現している。また、非同期処理機構のasync/awaitを積極的に採用し、ユーザーコードやデバイスドライバがすべてasync/awaitのタスクとして動作するのが大きな特徴である。本発表では、本OSの紹介をするとともに、Rustを用いて作られたOSに関する先端研究や、Rustを用いてOSを実装する際に得た知見を共有する。

実行委員からの推薦文:

ゼロから学ぶRustの著者である高野祐輝氏による「Rustでつくるオペレーティングシステム」講演は、Rustの可能性を最大限に引き出すOS開発の最前線を知る絶好のチャンスです。高野氏はRustの先進的な機能を駆使し、新しいOSの設計と実装を手掛けており、その知見を惜しみなく披露します。本講演では、Rustの型システムを利用したメモリ安全な設計や、全プログラムがカーネル空間で動作するUnikernelのようなアーキテクチャを詳しく解説します。Rustを使用したシステム開発に挑戦したい方や、最新の技術動向をキャッチアップしたい方にとって、見逃せない内容です。

08/29(金) 13:50〜15:00 セッションs5b

ロボット&IoTエッジ向け「俺SoC」AX1001について

講師

竹岡尚三

株式会社アックス

ロボット&IoTエッジ向けに独自開発した「俺SoC」AX1001は、ROS2通信部を完全にハードウェア化したIP"ROS2rapper"を搭載。同時にRISC-Vを独自に拡張した"松竹V"CPUも搭載。松竹Vはハードウェアによるマルチ・スレッド制御とセマフォを持ち、RTOS相当の機能をハードウェアのみで実現。松竹Vは、ML向け8bit浮動小数点ベクトル演算機構、Lisp/Prolog加速命令も持つ。

実行委員からの推薦文:

独自SoCやCPUは、組込みエンジニアにとって一度は夢見る存在ですが、実現には高い技術力とコストが必要となり、手が届かないのが現実です。本セッションでは、企業で独自SoC「AX1001」を開発された竹岡様に、SoC開発の勘所や独自CPU「松竹V」の特徴、ROS 2通信部をハードウェア化したIPなどについて幅広くご紹介いただきます。