SWEST19 タイムテーブル
8/24(木)
佐藤 洋介
DENSO International America, INC., North America Research Center, Electronics Platform(e–PF)
現在、自動車業界ではデジタルトランスフォーメーション(Digital transformation)の真っ只中におり、IoT(Internet of Things)関連技術やビッグデータ分析基盤関連技術のブレークスルーが、車両制御や車両サービスに対して、イノベーションの波を起こしつつあります。
「ビッグデータ分析基盤を核としたクラウドからサービスの提供を受ける、ネットワークインフラに常時接続されたコネクテッド・カー」という構図は、ドライバ行動予測による燃費向上や、機械学習による自動運転支援といった新たなサービスを生み出しつつあり、我々は自動車の世界が変革する重要な変化点にいると言えます。
本講演では、北米でのコネクテッド・カー関連の技術、具体的にはCyber-security, Over-The-Air, Connected Vehicle Platformといった今後の10年を支える自動車関連技術を紹介し、北米から見た日本の大学生・若手技術者への期待についてお話しします。また、そこから私自身のSWESTとの関わりや海外赴任経験といったキャリアパスを紹介することで、講演を聴いてくださった方々にインスパイアいただけると嬉しいです。
今年のSWESTの基調講演は、北米の自動車開発現場における最前線でご活躍されている佐藤氏をお招きします。IoTやビッグデータ、AIの潮流によって重要な変革点にあるこれからの自動車産業はどこに向かっていくのか、北米の最新動向を交えながら語っていただきます。
セッション資料 議事録
細合 晋太郎
株式会社チェンジビジョン
今年もLT大会を実施します。
今回は前回のIoTLTに加えて、ESSのLTも合同で実施いたします。
下記内容のLTを募集しております。
・作ったもの紹介
・ポスター内容のLT
・研究LT
・ちょっとスゴイ組込み開発自慢
・組込み業界・SWESTに物申すLT
・その他、ご相談ください
基本的に1枠5分を予定しておりますが、
応募件数により調整いたします。
件数が多い場合はそのまま徹夜部屋で延長戦となる可能性もあります。
以下よりお申込みください。
https://goo.gl/U59JN9
セッション資料 議事録
山本 雅基
ASDoQ/名古屋大学
藤田 悠
ASDoQ/長野高専
小林 直子
ASDoQ/エプソンアヴァシス
IoTの仕事では,組込み技術者の多くが,他分野の技術者と一緒に仕事をしています.たとえば,自動車のIoTでは,ダイナミックマップに代表されるように,組込み技術者はデータベースやサーバーやセキュリティの技術者と共に仕事を進めます.
異なる専門性を持つ技術者が共同で仕事をするときには,専門性の違いにより「通じないもどかしさ」がたくさん生まれます.それを,どのように解決すれば,スムーズに仕事が進むのでしょうか.何に気をつければ良いのでしょうか.コミュニケーションにコツがあるのでしょうか.
自分の専門外の技術者と仕事をした経験を皆で共有して,IoT時代の仕事のコツを探りたいです.
毎年恒例、ASDoQメンバによる分科会です。今年のテーマは「IoT時代のシステム開発」です。お酒を飲みながら、開発文書、コミュニケーション、仕事の進め方について一緒に考えましょう。学生さん、若手社員、管理者まで楽しめる企画です。
セッション資料 議事録
石山 康介
株式会社アトリエ
後藤 孝一
株式会社ヴィッツ
不具合やトラブルの再発防止のために,なぜなぜ分析が行われることが多い.
多くのなぜなぜ分析が行われているのですが,有効な対策を導き出すことは容易でなく,
回数にこだわる
どうどう巡りしやすい
結論ありきの分析になる
上司など,声の大きな人による分析の誘導が起こる
有効な対策が出てこない
顧客・上司に受け入れられやすい分析になる
その他,多くの悩みが聞こえてきます.
なぜなぜ分析を改善するヒントのひとつは,
小倉さんの
”なぜなぜ分析に入る前に勝負は決まる”
(http://www.management-dynamics.co.jp/nazenaze.html)
だと考えています.
また,
飯塚さん金子さんの
”「なぜ?」とたたみかける前に「どうなっているのか?」に関心を寄せるべき”
(飯塚悦功・金子龍三著「原因分析 ~構造モデルベース分析術~」)
も,ほとんど同じことを指摘している,と思います.
それは,「原因追究に先立って事実を確認することが重要である」ということです.
それはさておき,
このセッションでは,皆さまが分析で困っていることを収集し,
それらの課題に対して工夫していることの情報を交換します.
課題と工夫をたくさん集めて,楽な楽しい原因分析への道を探りましょう.
もちろん,愚痴をこぼすのも歓迎です.
セッション資料 議事録
山崎 進
北九州市立大学
山根 ゆりえ
達人出版会
SWEST開催期間中にカーネルもくもく会を実施します.好きなカーネルを持ち寄って黙々と開発しましょう.2日目は作業部屋を用意しています.
このセッションでは,カーネルもくもく会への取っ掛かりとして,以下を紹介します.
・Zackernel:IoT機器向けエンジン
・TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテスト
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Zackernel (ザッカーネル)は,新しい動作原理に基づくカーネルです。
従来のウェブサーバーの代表格である Apache は複数の接続リクエストに応えるためにマルチプロセス方式/マルチスレッド方式を採用しています。これは接続リクエストがあるたびに,いわば「分身」であるプロセスやスレッドを作るアプローチです。接続があるたびにスレッドやプロセス(分身)を作るので,メモリが大量に必要です。そのため同時接続数が多くなると,メモリを使い切ってしまい,それ以上受け付けられなくなります。
Zackernel では Node.js で採用された新しい原理であるコールバック方式で複数の接続に応えます。これは手際のいい料理人が1人で複数のオーダーを処理するやり方に例えられます。あらかじめ接続要求を処理するプログラム(料理の伝票)を処理しやすいように分割して一覧にします。接続要求が来るたびに,1つのスレッド(料理人)がこの一覧を見ながら優先順位を考えて順番に処理(料理)します。コールバック方式では,スレッドは1つで十分で,一覧に必要なメモリを確保すれば良いです。これにより従来方式の10倍以上の同時接続数を実現できる見込みです。
Zackernel では夜の分科会および「カーネルもくもく会」にて,概要説明と Arduino を使ってのプログラミングを行います。
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TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテスト( https://toppers.jp/contest.html ) に応募したい人のためのコーナーです。
コンテストに出したいモノはあるけど応募書類の書き方がよくわからない、コンテストに出したいネタについて相談したい、SWESTでいろんな話を聞いていたらコンテストに出せそうなネタを思いついた!などなどコンテストに興味のある方、ぜひお越しください。
夜の分科会では、SWESTに参加しているコンテスト主催陣によるコンテストの紹介、過去の受賞者のLT、個別相談会などを行います。またとない機会ですので気軽にご質問ください。
翌日の「カーネルもくもく会」に引き続き参加いただき、ひたすら制作に励むことも可能です。
セッション資料 議事録
8/25(金)
松下 亨平
株式会社ソラコム
IoT(Internet of Things)通信のラストワンマイルとして昨今注目を浴びるLPWA(Low Power Wide Area)通信。本セッションでは、IoTシステム構築に必要な各要素に加え、様々なLPWA通信の基本知識・技術的な特徴についてご紹介します。また、ソラコムが取り組む3つの無線(セルラー、LoRaWAN、Sigfox)を利用した、IoTシステム構築のポイントも合わせてご説明します。
セッション資料 議事録
夏谷 実
株式会社パソナテック
組込みに特化したDeep Learningフレームワーク「コキュートス」を紹介します。
メモリ管理やファイルシステムがない状況でDeep Learningを動かすにはどうしたらよいか、PythonやDeep Learningに習熟した開発メンバーが集められない時にどのように開発を進めていくかを考えながら開発いたしました。
コキュートスの開発の経緯、実装上の工夫について説明します。
セッション資料 議事録
小川 清
名古屋市工業研究所
国際規格のHAZOPは、2.0が出たばかりです。FMEA, FTAより遅れて国際規格になったため、自動車業界、航空宇宙業界でも、取り組みにばらつきがあります。Safetyでは取り組んでいるが、Securityでは取り組んでいないなど、無駄やむらがある組織も目立ちます。STAMP, FRAMなどの具体的な手法や、機能安全などの部分的な取り組みに目を奪われて、Systems Engineeringの利点である抽象的に全体を扱うという視点で最終兵器です。
過去のSWESTでの演習の成果を背景に、3つの参加者を想定します。
1 題材を持ってくるかた。どんな題材でも、時間内に分析作業を進めます。
2 STAMP, FRAMなどのIPAが宣伝している手法の結果を持ってくるかた。HAZOPで整理して、知財部門、安全部門、安心部門、品質部門、経営層のいずれにも理解しやすい整理をします。
3 題材も何も持ってこないかた。1、2を持ってきた人または主催者の用意した課題で、実際に分析を体験していただけます。
セッション資料 議事録
古城 隆
wolfSSL, Inc
松原 豊
名古屋大学
組込みシステムのセキュリティ、特にネットワークセキュリティSSL(Secure Sockets Layer )/TLS(Transport Layer Security)の中身がどんな風に実現されているのか、オープンソース・プログラムを利用して徹底解説。
前編は原理篇:
SSL/TLSで使われている暗号技術や、プロトコル全体の流れをPythonで書かれたミニチュア版TLS (tinyTLS) を使って実際に動かしながら理解していきます。共通鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュ、ディジタル署名、SSL証明書など個々の技術を一つづつ動かして動作を理解。最後は全体のプロトコル・フローにつなげます。聴講だけでもよいですが、Pythonが動作するPCがあれば、その場で自分で実際の動作を見て楽しみながらさらに理解を深めることもできるかも。
後編は実践篇:
組み込みシステムのSSL/TLSとして広く使われているwolfSSL社のSSL/TLSライブラリーをベースに、現実のネットワークで使われている暗号アルゴリズムやプロトコルの果たす役割について解説。要所要所でwolfSSL のC言語ソースコードを覗いたり、TOPPERS ASPカーネル上のwolfSSLライブラリーをデモ動作させたり、組み込みSSL/TLSの実際のプロトコルをモニターしてみたり。そんなことを通じて組み込みの開発の要点についても触れていきます。
最近ちらほら耳にする新しいTLS標準TLS1.3は、実は単なる1.2のマイナーバジョンアップじゃないぞ、みたいな話も聞けるという噂も。
前編、後編は通しでも、個別参加でもどちらでも可能です。必須ではないですが、前編ではPythonの動作するPCがあればその場で試しながら聞くことも。
ここ数年、組込みシステムのセキュリティに注目が集まっています。このセッションでは,オープンソースを使って,そのセキュリティ技術について、基礎から発展的な内容までを、頭と手を動かしながら学びます。このような機会は滅多にありませんので、ぜひお気軽にご参加ください。学生さんにもお薦めです。
セッション資料 議事録
本多 達也
富士通株式会社
Ontennaは、ヘアピンのように髪の毛に装着し、振動と光によって音の特徴をユーザに伝える新しいユーザインタフェース装置です。「まるで、ねこのヒゲが空気の流れを感じるように、髪の毛で音を感じることのできる装置」をコンセプトに、ろう者と協働して新しいユーザインタフェースの開発を試みました。本講演では、どのようにしてOntennaが誕生したのか、そしてこれからどのような未来を描いていきたいのかをお話しさせていただきます。
本多氏の開発されている「Ontenna」は、世界中のろう者に“音”を届ける新しいIoTデバイスです。本講演では、その開発経緯や苦労話、これから切り拓く未来について、開発者自ら存分に語っていただきます。組込みシステムの開発がもたらす社会貢献の可能性について考えるきっかけになるかと思います。ぜひご期待ください。
議事録
細合 晋太郎
株式会社チェンジビジョン
UML1.0が出てから20年が経ち、UMLに限らずモデリングの位置づけも変わってきました。
本セッションでは、ソフトウェアのモデリングだけでなく、開発プロセスの幅広い範囲で使える
モデリングについてや、ドメイン特化モデリング、様々なステークホルダーに合わせたビューの提供など
今後より複雑になるシステム開発、ソフトウェア開発においてモデリングの位置づけについてご紹介いたします。
また、開発全般についての問題点や課題について議論・共有できればと考えております。
セッション資料 議事録
田中 和明
九州工業大学
mruby(プログラミング言語Rubyを小型化した実装)を使ったプログラミング教育の教材として、ハードウェアの開発も含めて取り組んでいます。
ハードウェアの試作品と、開発環境を紹介し、教育的に改善すべき点、組込み技術者の育成に必要な機能などについてディスカッションを期待しています。
セッション資料 議事録
古城 隆
wolfSSL, Inc
松原 豊
名古屋大学
組込みシステムのセキュリティ、特にネットワークセキュリティSSL(Secure Sockets Layer )/TLS(Transport Layer Security)の中身がどんな風に実現されているのか、オープンソース・プログラムを利用して徹底解説。
前編は原理篇:
SSL/TLSで使われている暗号技術や、プロトコル全体の流れをPythonで書かれたミニチュア版TLS (tinyTLS) を使って実際に動かしながら理解していきます。共通鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュ、ディジタル署名、SSL証明書など個々の技術を一つづつ動かして動作を理解。最後は全体のプロトコル・フローにつなげます。聴講だけでもよいですが、Pythonが動作するPCがあれば、その場で自分で実際の動作を見て楽しみながらさらに理解を深めることもできるかも。
後編は実践篇:
組み込みシステムのSSL/TLSとして広く使われているwolfSSL社のSSL/TLSライブラリーをベースに、現実のネットワークで使われている暗号アルゴリズムやプロトコルの果たす役割について解説。要所要所でwolfSSL のC言語ソースコードを覗いたり、TOPPERS ASPカーネル上のwolfSSLライブラリーをデモ動作させたり、組み込みSSL/TLSの実際のプロトコルをモニターしてみたり。そんなことを通じて組み込みの開発の要点についても触れていきます。
最近ちらほら耳にする新しいTLS標準TLS1.3は、実は単なる1.2のマイナーバジョンアップじゃないぞ、みたいな話も聞けるという噂も。
前編、後編は通しでも、個別参加でもどちらでも可能です。必須ではないですが、前編ではPythonの動作するPCがあればその場で試しながら聞くことも。
ここ数年、組込みシステムのセキュリティに注目が集まっています。このセッションでは,オープンソースを使って,そのセキュリティ技術について、基礎から発展的な内容までを、頭と手を動かしながら学びます。このような機会は滅多にありませんので、ぜひお気軽にご参加ください。学生さんにもお薦めです。
セッション資料 議事録
安積 卓也
大阪大学
一般道自動運転向けオープンソースソフトウェアであるAutowareを例にして位置推定、物体認識、経路計画、軌道生成など自動運転システムの要素技術を解説します。Autowareの利用事例についても紹介します。
議事録
満田 賢一郎
システム計画研究所
近年、機械学習やDeepLearningを応用したAIのエッジ・デバイスへの実装が課題になっています。一般的に、AI関連の処理は計算量が多いことが知られていますが、IoTの観点からはデバイスに要求される消費電力の制約も厳しくなっており、最新の高速・高集積なCPUやGPUが使えるとは限りません。これらの要請から、ソフトウェアに実装されたアルゴリズムの一部をFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで専用回路化する「アルゴリズム・アクセラレータ」の利用が注目されています。
本講演では、ソフトウェアとして実装されているアルゴリズムを、ソフトウェアエンジニアが自らFPGAに実装する例を中心に、最新のToolや手法についてご紹介します。
ソフトウェア向け高級言語によってHWアクセラレータを設計する高位合成技術は、昨今から注目を集めており、FPGAベンダから無償ツールが提供されています。ソフトウェア技術者でも今や開発現場ですぐに使える実用技術として語られています。しかしながら、実際にソフトウェア技術者が開発現場で高位合成を採用し、実用製品の高速化や開発機関の短縮を達成できたという事例報告はまだまだ多くありません。このギャップは何から起因しているのでしょうか?
本講演では、実用製品に高位合成を適用してシステム高速化を達成されたソフトウェア技術者をお招きし、高位合成の最新ツールや得られる貢献、今後の動向について議論します。
セッション資料 議事録
酒井 卓也
(一社)産業カウンセラー協会
職場のコミュニケーションで、大切なのは「傾聴(リスニング)」と言われています。単なる情報のやり取りではなく、「気持ち」を聴く「傾聴」をすることで、職場内での信頼関係を高める事が出来ます。傾聴に加え、動機付け面接(Motivational Interviewing)、応用行動分析(Applied Behavior Analysis)を紹介し、部下や同僚、チームメンバーを「行動させる事」に役立つ対話のワークを行います。
セッション資料 議事録
島 敏博
セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部
このセッションでは2日間かけて行われる「UML2状態マシン図設計セミナー」の中から演習を中心に実施します。
数人のグループに別れていただき、4つ程度の課題を「各自で課題を解く → グループでレビューする → 講師と共に全員でレビューする」の順に体験していただくことにより、UML2状態マシン図のよみ・かき・レビューのコツを身につけていただきます。
※ 2コマ連続のセッションとなります。
UML2状態マシン図は使いこなせていますか?
SESSAMEの人気セミナーのひとつである「UML2状態マシン図設計セミナー」をSWEST向けに濃縮版としてアレンジしていただきました。
UML2状態マシン図についてもっと知りたい方はもちろんのこと、普段使っていない、よさがわからない、シーケンス図やフローチャートなど他の図で間に合ってるから十分など、「状態マシン図に愛(アイ)がない方」にこそ参加していただきたいです。
講師の長年の経験に基づいた「本当に使えるUML2状態マシン図の書き方」を演習を通じて体感することにより、UML2状態マシン図の良さを知っていただけるでしょう。
もちろん、普段使いこなされている方にとっても、「読み間違えられることのない書き方」「重箱の隅をつついているようだけど重要なこと」など気づきがあるでしょう。
演習課題は講師が日常目にするもので、これは面白い!と感じたものから作られています。課題のユニークさもこのセミナーの特長です。
ぜひご参加いただき、「状態マシンワールド」をお楽しみください!
議事録
松岡 正人
カスペルスキー
Kaspersky OSはPOSIX互換APIを装備したマイクロカーネル構造を持つ組込みOSです。
セキュリティの機能は最低限で、セパレーションカーネルとポリシーによるIPCの管理によって実現しています。
このOSでできることとできないこと、できないことをどのように補うのかについてご紹介します。
セッション資料 議事録
吉海 智晃
株式会社キビテク
近年、少子高齢化の進展に伴い、IoTやロボットの力を借りた見守りサービスの研究開発が様々なところで行われております。本セッションでは、最近の動向を紹介するとともに、弊社でも開発を進めている見守りのためのロボット連携システムについてご紹介します。
ロボット用ミドルウェアROS、RTミドルウェアなどの汎用ミドルウェアを利用したソフトウェアシステム開発を数多く経験されている、株式会社キビテクの吉海さんにご講演いただきます。
また、ロボットのデモを準備いただいているようです。サービスロボットの最新動向を聞きたい方、ロボット向けソフトウェアシステムの開発に興味がある方は必聴です!
セッション資料 議事録
宮地 弘子
杏林大学
古くて新しい問題、「デスマーチ」。長期間にわたって様々な角度から対策が講じられてきたにもかかわらず、この問題への関心は依然として衰えることなく、手詰まりの感すらある。
ITが現代社会を支える一大産業となった今、「デスマーチ」と呼ばれる問題の実像を今一度つぶさに調べ、この問題が「なぜなくならないのか」を問い直すことが要請されている。
「デスマーチはなぜなくならないのか IT化時代の社会問題として考える」の著者が、社会学というツールを武器にこの問いに挑み、「デスマーチ」問題の理解と対策にブレークスルーをもたらす新たな視点を提供する。
本屋さんで何気なく目にしたタイトル「デスマーチはなぜなくならないのか」が、宮地氏を知る切っ掛けでした。ソフトウエアの業界に関わるなら「デスマーチ」という言葉は馴染みがあり、ヨードンの著作が有名です。
宮地氏の本を読み進めるうちに、エンジニアが語る物語がかつて自分が体験した経験と結びついて心が動かされる瞬間がありました。判っているけどやめられないというのは日常でも経験する事で、「デスマーチはなぜやめられないのか」という言葉に置き換えると、人間の非合理的な要素が含まれていることに気づかされます。
この業界に馴染みのある概念を使って自分たちの問題を分析し解決策を模索していくアプローチがヨードンならば、業界の外側の概念を使って自分たちの問題を分析し解決策を模索していくのが宮地氏のアプローチと言えるでしょう。
最近、質的研究という言葉も目にします。「社会学」「エスノメソドロジー」に触れることでエンジニアの視点・視野が広がる事も期待しています。
セッション資料 議事録
島 敏博
セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部
このセッションでは2日間かけて行われる「状態マシン図設計セミナー」の中から演習を中心に実施します。
数人のグループに別れていただき、4つ程度の課題を「各自で課題を解く → グループでレビューする → 講師と共に全員でレビューする」の順に体験していただくことにより、UML2状態マシン図のよみ・かき・レビューのコツを身につけていただきます。
※ 2コマ連続のセッションとなります。
UML2状態マシン図は使いこなせていますか?
SESSAMEの人気セミナーのひとつである「UML2状態マシン図設計セミナー」をSWEST向けに濃縮版としてアレンジしていただきました。
UML2状態マシン図についてもっと知りたい方はもちろんのこと、普段使っていない、よさがわからない、シーケンス図やフローチャートなど他の図で間に合ってるから十分など、「状態マシン図に愛(アイ)がない方」にこそ参加していただきたいです。
講師の長年の経験に基づいた「本当に使えるUML2状態マシン図の書き方」を演習を通じて体感することにより、UML2状態マシン図の良さを知っていただけるでしょう。
もちろん、普段使いこなされている方にとっても、「読み間違えられることのない書き方」「重箱の隅をつついているようだけど重要なこと」など気づきがあるでしょう。
演習課題は講師が日常目にするもので、これは面白い!と感じたものから作られています。課題のユニークさもこのセミナーの特長です。
ぜひご参加いただき、「状態マシンワールド」をお楽しみください!
議事録