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セッションS1-4-3:子供向けコンピュータ教育の教材作成
コーディネータ:小川清(名古屋市工研)
会場:F会場
参加者数:約20人
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テーマ
子供向けのコンピュータ教育については、進展はしてるが、
コンピュータの構成要素をどのように教育するかについて、
十分に準備されていない状況にある。そこで本分科会では、
子供にコンピュータについて教える際に、どのようなことに
気をつけるべきかを検討するとともに、どのような教材が
ふさわしいかについても話し合う。
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※以下、発言者はアルファベットで表記

A(司会):子供は高2、大学2年。基本的な教育は行うが、型に当てはめることは甘いとことがある。
学校は今あまり期待できないので、師匠と呼べる人を見つける必要あり。
親には反発しやすい。
親は目標。
親が子供に教えるには限界があり、先生や師匠に出会い、やりたいことを見つける必要がある。

B:いくらでも壊してもよいもので学んできて、子供にもそのようなレベルから教えるほうがよいと思う。

C:私には上は5歳、下は三歳の子供がいる。
教育は0歳からやらないといけないといけないという世界観
3歳の後半からは理科に対する理解はできそうだが、外から教えられることはなく、
空白期間がある気がする。

D:大学生を対象に教育を行っている。
学生はプログラミングがあまり面白くないと思っている。
数学的なものはあまり興味がわかないよう。
興味があるのは、ゲームとロボット制御。
教材としては面白いが、奥が深く、どこまでやらせればいいかが難しい。


E:研究で教材を扱っている。
大学生を対象に扱っている。
子供のころを思い出すと、なぜ、何をよく聞く。
子守をビデオなどに任せると、ブラックボックスを増やしてしまう。
小さいときの疑問に対して答えてやることが必要。
教材の中での課題を選ぶことが難しい。理科嫌いの子供を好きにさせるような教材を選ぶことは難しい。

F:子供の教育に興味がある。
ゲーム機などのコンピュータが当たり前になっており、興味を持ちにくくなっている。

G:反対側の意見を聞く必要があると感じた。
ソフトは見えない。
見えないものを教えるのは難しい。
子供に対する教育は、モチベーションをあげるような工夫が必要。
コーチングの技術が必要。
子供のころは自由にやらせることで、大人になったときに管理されてもがんばっていける。

H:今は学生
小学生の理科の実験の記憶がほとんどない。
このころから興味を持てることをやってほしいと思う。

I:物理を学んでこない学生がいる。
興味がない人がいる。興味がない人に対してどのような実験を行うべきかを知りたい。

J:教材としてどのようなものがよいかを聞きたい。
過保護すぎる感じがする。突き放して、這い上がってくる人を生かす必要がある。
小学生などには組み込みは敷居が高いと思うので、サポートする必要があると思う。

K:ボードを操作する子度事態に面白いと感じる子があまりいないかもしれない。
コンピュータを使って何かを教えることをしたほうがいいと思う。

L:小さいことにパソコンがあった。
自発的に学べるような環境が望ましい。

A:子供に対して教えて恥ずかしいことを教えないでほしい。

B:組織での教育と子供の興味を膨らます教育は違うと思う。
子供のころはいい子になりたいという希望がある。
親がやらせたいことをやる傾向がある。

C:人に喜ばれることをやるということはどの世代にもあり、子供と大人などに切り分ける必要はないと
思う

A:親が教えられることには限界があり、子供を他の人に教えてもらうためには、自分も人に教えられる
ようにしたい。
小さいことから教えられることは化学系が多く、電気・情報系は少ない。

D:情報系は抽象度が高く、教えるのが難しい。

C:小学生では数学に関する数学はやりやすいと思う。これとソフトウェアの教育との境目はどのぐらいかが疑問

B:小学生では興味を持たせることが必要。
興味を感じたことを実現することが将来につながる
体を作ることと動機を作ることが必要。

E:実感がないと興味が持てない。
困難に直面したときに、模範解答がそばにあるため、自分で考えることが少ないので、突き放すなどして
苦労させるべきかも。

B:できないことに対する悔しさなどを動機に物事を行う。
自分の感情で物事を行う必要がある。
自分の体験を通じて興味を持つ。

D:達成感を与えることがモチベーションを与えることで必要

B:モジュールの見せ方を考えなければならない。

F:デフォルトで動かないものを出す必要があると思う。

B:すごいと思わせるような証明を定めるとよいと思う。

D:大学での教育は、幻想をなくすようなものも含まれる。
カリスマを作るにしても、アカデミックな世界では見えにくい。

E:組込み関係の会社は表に出ないため、分かりにくいので、もっと表に出る必要がある。

B:子供に金儲けをさせる教育と、好きなことをやって生きていけという教育は違う。

D:自分でやったことを人に言えるようなことをする必要がある。
積み重ねが必要。

B:物事をやっていくには心の強さが必要

E:小さいころに挫折を味わうことも必要

B:1番ないにしても、その世界で生きていけるという気持ちが必要。

C:自然とできているものが、自分で作れるものと認識させることが重要。

E:自分が世の中の役に立つものを作れるという自覚がないので、先に何があるのかを考えさせる。

M:SEやプログラマーはある程度ポピュラーになってきたが、組み込みの世界に対しては、
世間が考えていることと現実にギャップがある。
小さい子供にプログラミングをおぼえさせるのには無理がある。
自分の仕事を家族が理解していない。

C:0歳から3歳までにやったことは後まで覚えていると思う。

M:子供にやらせようとするのは難しい。

B:親が楽しそうにやれば子供がついてくる

D:子供の教育の前に親の教育が必要。

M:環境を作る側がどれだけ理解しているかで教育が変わってくる。

E:学校で学んだことの連携がうまくいっていない。
今学んでいることがどのように役に立つかが分からないため、学ぶことが作業になってしまい、
つまらなくなってしまう。

M:組み込みでは物を動かせるため、興味を引かせることができる。

G(まとめ):知を教える際には情を持って教え、身体を使ってソフトウェアを表現する必要がある。