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ワーク S2-a
テーマ:【SWEST/ACRi共同企画セッション】FPGA の「さわれる」遠隔学習システムを目指して
講師:藤枝 直輝 (愛知工業大学)
日時:2022/9/2 9:30~10:00
参加人数:約12名(現地とオンライン合わせて)
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9:30 開始

○講師 藤枝さんからの話
・ACRiルーム:2020年8月にFPGAボードの遠隔開発環境を開設
・2020年に140人の学生と学生実験を実施(電子情報工学実験2)
・しかしコロナ禍第1波により実験室利用不可、ボードを学生に貸し出すことも不可能(人数分のボードが無い)
・シミュレーションベースの実験の結果
良いこと:いつでも実験できるのでより深い学びにつながる → 遠隔サーバ上に実験ボードがあるといい
悪いこと:ハードとソフトの違いが意識できず設計で躓く → 入出力を手元で触れるといい → 今回の提案につながる

・提案:「さわれる」遠隔学習システム
1:実習ボードは遠隔のサーバに設置しておく
2:学習者には安価なリモコンボードを貸し出す
3:入出力制御回路をFPGAに書き込んでおく

・プロトタイプ第1段階:サンプルを実際に動かしている様子を手元のボードを映す

・構成要素:
・リモコンボード(PICマイコン、スイッチ、LED、7セグ)、価格:2000~3000円/枚
・ver. 1:120×75 mm
・ver. 2:130×55 mm(小型ケースにぴったり)
・通信中継プログラム(現在、TCPでの通信に対応させるための開発中)
・指定されたシリアルポートを開き、ボードの種類を自動判別
・入出力制御回路
・受信文字列 → 回路の入力、出力変化 → 送信文字列の変換
・文字列の送受信はシリアル通信で行う
・PCとの未接続時はボード側の入出力を使う
・ユーザ回路開発ワークフローと支援ツール
・フォルダと入出力割り当てをGUI画面上で設定する
・入出力制御回路との接続回路や、CADツール用のスクリプトを自動生成
・2022年度の実験で試験導入済み

・今後の計画と展望
・2022年度中:実習ボードを遠隔サーバに接続する場合への対応、ミニACRiルームのテスト環境を構築
・2023年度:希望者にミニコンボードを貸し出して運用試験を実施
・2024年度~:ACRiルームと連携

〇質疑応答
<質問者1>
学生ごとの環境差に対してはどう対応するのか?(及川達裕先生)
<回答>
基本的にはWindowsを使うよう推奨、Macは自己責任で頑張ってもらう。
FPGAの開発環境はリモートデスクトップを使用するので、学生間の差は埋めやすい。

<質問者2>
Webシステム上で操作するものもあるが物理スイッチを使う理由とは?
実機との通信は?
実機にはないスイッチをリモコンボードとして作ることはができるのか?
実験における使いやすさについて教えてください。
<回答>
AWSやWebカメラ使用のものと差別化するため。
実機とPC側との通信はUARTを使用。
可能、ACRiルームとつなげている際には役に立つ。
実機の補助として使用する想定。

<質問者3>
何を学生に教えるべきなのか?(ピンの配置などについて)
<回答>
まず基礎的なところから教える。回路図ベースでいろいろ組むところから始める。ハードの考え方を理解してもらいたい。

10:00 終了

以上.