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セッション:s1c
テーマ  :湯河原宣言を考える ~ チーム湯河原結成 ~
講師   :田中 清史 北陸先端科学技術大学院大学
日時   :2020/08/20(木) 19:30~21:00
参加人数 :10名
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■湯河原宣言2018
 ・湯河原宣言とは
  我が国の組み込み産業の競争力強化を目指し、組込みシステム研究会の有志が
  議論した結果、組込みシステム技術者/研究者が急速に取り組むべき課題が明確化された

  (1)先端デジタル技術を活用して設計生産性を10倍に
  (2)利用時情報のフィードバックによるプロダクトのアップデートで価値を2倍に
  (3)サービスの変化に応えられるIoTプラットフォームによりビジネスを変革
    ⇒より大きなサービスの変化に対応できるように
  (4)社会実装と新規ビジネスの創出
  (5)国際標準化
    ⇒(4)と(5)は具体化できていないので今後実施予定

■湯河原宣言2018の継続議論(1)
 ・2019年6月:組み込みシステム研究発表会
  ・各発表と湯河原宣言との関係性
  ・「教育」について
  ・企業側からのフィードバックが望まれる
  ・全体像が分かりにくいので、宣言の全体図を作成したい

■湯河原宣言2018の継続議論(2)
 ・2019年9月:組み込みシステムシンポジウム
  ・「利用時情報のフィードバック/変化予測」について集中議論が行われた
   ⇒自動車ディーラーのネットワークでは有用な情報交換が行われている
   ⇒機密・プライバシー情報はAIにより保護する機能の必要性
   ⇒情報収集・フィードバックこそ、組み込み技術者の活躍の場
   ⇒様々なノードを組み合わせたサービスでは、想定していないかった使われ方もありうる

■湯河原宣言2018の継続議論(3)
 ・2019年6月:組み込みシステム研究発表会
  ・就業・学習環境について
   ⇒バーチャル/ラピッドプロとタイピングが注目されている
    ⇒自動車産業のようなメジャーな業界は一般化しつつあるが、
     弱い業界はバーチャル環境は困難
   ⇒FPGAを自宅に郵送し学生が受講する例があった
    ⇒FPGA利用環境「ACRi」
   ⇒ETロボコンもバーチャル化に移行
   ⇒セキュリティは他の業界の人々と議論すべき

■SWEST22 EmbLTセッション
 テーマ
  ・アフターコロナの(組み込み)技術
  ・やってみよう○○のカタチ
  ・チーム湯河原の結成

 (1)アフターコロナの(組み込み)技術
  ・リアルからバーチャルへ
   ・VRイベントスペース「cluster」
    ⇒参加者は3Dモデルのアバターの姿で表示
   ・まだ足りない「音」の再現
    ⇒満足度が高くない⇒大勢の完成の空気の振動を再現できない
   
   ・VRオフィス「桜花広場」
   ・関連1:Remote Cheerer powered by SoundUD(ヤマハ)
    ⇒アプリを使って観客が拍手や声援が送れる
   ・関連2:バーチャルチャット「spatial.chat」
    ⇒距離感をテーマにしたツール

   【ご意見】---------------------------------------------------------------
    ・VRは人の視覚や聴覚に感覚に働きかけてるのが主、人間の5感に働きかけるものが
     出てきたときは、組み込み技術がかかわってくる
     生体のセンシング技術とVRは発展性は必ずあると確信している。
      ⇒視覚と聴覚以外にも発展性がある
      ⇒「spatial.chat」はプレゼンができない
    ・組み込みに限らずバーチャルの技術が、システム開発に与える影響があると面白い
      ⇒20年前に並列化コンパイラの状況を可視化するのに3D化していた
       ⇒コロナに限らずバーチャル技術を高めていく必要があると感じた
    ・臨場感を求めるならPCだけでは限界がある
      ⇒それようのデバイスが必要になる
     セキュリティの関係でカメラを使用できないので表情が見れないので、会議がやりずらい
      ⇒表情を表現する技術が求められる可能性がある
    ・VRや遠隔コミュニケーション技術は進んでいくと思っている
     今のマイクのエコーキャンセルの性能はよくなっているが、二人同時にしゃべると
     全然聞こえなくなるのはなぜか?
      ⇒モノラルスピーカーだからか?ステレオを使えばカクテルパーティ効果で聞こえやすくなる?
    ・バーチャルに関してはドイツでも盛んにおこなわれている
     大学でバーチャルの授業をしようとするとすると、個々の環境で貧弱な場合がある
      ⇒複雑なセットアップになると指導が大変な印象がある
       ⇒色々な機器に対応できる設定が必要
      ⇒遠隔で起きる不便を解決するツールがあるはず
       ⇒煩わしさがまだあるためそれを解決するツールが開発されるはず
    ・オンライン化する会社もあればオフラインで進める会社もある
    ・BIOSレベルでリモートでアクセスできる技術がある
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   ・タッチレス/リモートオフィス
    ・住宅にオフィス空間を持ち込みやすくする間取りや工夫も求められる
    ・個室オフィスのサービス
   ・脱3密のための技術
    ・断・密閉
      ⇒紫外線LEDによる殺菌
    ・断・密集
      ⇒NECの「群衆行動解析システム」
    ・断・密接
      ⇒飲食店で移動ロボットが配膳担当
      ⇒スポーツジムのオンラインフィットネス化
    ・断・密着

    【ご意見】---------------------------------------------------------------
     ・コロナ対策で感染の連鎖をたどるのが難しいという話がある
      ⇒防止策は人がどこの誰にあってなどのログをすべて取る
       ⇒関係する人を隔離する
        ⇒四六時中監視されるのは日本社会で受け入れられないという問題がある
      ⇒組み込み技術では情報をまとめて活用する必要がある
     ・ドイツでは政府から監視アプリをいれるように言われている
      ⇒レストランでも入店するときは住所を記載するように言われている
       ⇒監視されることを受け入れればコロナは抑えられた
     ・ウェアラブル端末を発展させて専門家とつながる必要があると感じている
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   ・学校の遠隔授業について
    ・NIIで月に一回遠隔授業について紹介してもらう情報学科・専攻協議会で会議を行った

   ・遠隔試験の実施は望ましい
    ・試験の実施が難しい⇒持ち込み禁止、記憶を問うタイプは避ける
    ・不正をいかに防止するか
     ⇒対面:10%、モニタリングあり遠隔9%、モニタリングなし遠隔7%、課題のみ74%
     ⇒自国にいる留学生のために時差を考慮する必要あり
   ⇒新しい「モニタリング」のカタチは?
   
    【ご意見】---------------------------------------------------------------
     ・試験をレポートで済ます方法と普通に試験問題(遠隔)を出した
      ⇒試験問題は不正をされていないか不安だった
      ⇒レポート形式は仕上がりを見てみると、しょうがないシステム上の都合で20%ほど困っていた
     ・ドイツの小中学校はすべて対面で行った(期間:一ヶ月)
      ⇒少人数で試験を受ける
      大学はインタビュー形式で実施した
     ・医学部の場合、ある期間の中で体育館に机を並べ(空間を広くして)試験を実施した
     ・不正がされていないことが保障されなければ、どんなモニタリングを実施しても難しい
      ⇒組み込み技術で対策できそう
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    ・ソフトウェア開発で使用されるプログラミング言語
     ・C言語が5年ぶりに首位
      ⇒医療系はC言語が主流のため
     ・データサイエンスはpythonが有力
    ⇒技術者はマルチリンガルになるべき?

    【ご意見】---------------------------------------------------------------
     ・ポリグロットという技術を使い言語間の差をなくそうという動きがある
      googleのプログラミングの翻訳
     ・マルチリンガルになるべき
      ⇒それぞれ得意不得意の相性があるので
     ・適材適所があるので、それぞれ開発の特色に合わせて使えるほうが良い
     ・最近できた言語は生産性を求めて開発されたが、本当にうまくいっているのか慣れた
      言語のほうが開発しやすいのか?
      ⇒適材適所で開発言語を変えたほうが良い
     ・C++やJAVAは難しいシステムに対して開発が難しい
      ⇒コントローラブルにできれば
     ・動的な部分と静的な部分を言語の仕様としてうまく切り分けられていることが重要ではないかと
     ・Zig言語はコンプタイムというものがあり、書いたものがコンパイル時に実行される
      ⇒Cでいうとdefineと関数と大差ないイメージ
     ・テックスというコンポーネント技術⇒オブジェクト指向ではないコンポーネント言語
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   ■その他の意見
    ・Rustを使って開発する事例が増えてきた
     ⇒Goを使って組み込み開発の事例があった
      ⇒ロボットなど
       ⇒人の身に危険が及ばないような機器だから使用されたのでは?
     ⇒新しい言語に挑戦していくのが湯河原宣言の主旨
    ・抽象度のギャップを埋める方法
    ・自然言語で書いたものをプログラミング言語に落とす技術もできてきそう
     ⇒ある程度は行けそうだが限界が見えない
    ・足りないことをチェックしてくれる技術が必要
     ⇒データ量が溜まってきているからいけそう
      ⇒推測の修正は適当になるかもしれないので危ないかも
       ⇒正確に動いてほしいと思ったらAIに頼りきるのは難しい
        ⇒AIが生成したものを人間がレビューするとか

 (2)チーム湯河原の結成
  ・アダプティブコンピューティング研究推進体(ACRi)を利用して一緒に何かできないか?
   ⇒おいおい充実させていく