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セッション:s1a
テーマ :EmbLT
講師 :及川達裕 ポリテクセンター熊本
日時 :2020/08/20(木) 19:30~21:00
参加人数 :32名
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■概要
Lightning TalksのSWEST版こと Embedded Lightning Talks(EmbLT)を開催.
募集内容
・やってみた!作ってみた!ものの紹介
・ポスター内容のLT
・研究LT
・ちょっとスゴイ組込み開発自慢
・組込み業界・SWESTに物申すLT
・その他、ご相談ください
■発表内容(5-10分)
1. 組込み技術者のためのNode-REDのススメ 冠者さん
2. セッションs2c ビフォーアフター 岡嵜さん
3. 有効グラフによるAUTOSAR定義の俯瞰とVRの活用 芦岡さん
4. システム開発文書品質研究会(ASDoQ) 山本さん
5. コロナ時代だけどMAKEしてしてこ! 及川さん
6. TOPPERS/SSPのRISK-Vへのポーティング 伊与田さん
7. 電子工作の作品紹介 石垣さん
8. これまでにない気づきがある! 自立支援サービスの紹介 富澤さん
9. M5GO+Blocklyで作る初心者向け暮らしのIoT導入 春岡さん
■1. 組込み技術者のためのNode-REDのススメ 冠者さん
〇組み込み技術者にオススメな点
- Webブラウザが開発環境
- ソフト屋さんじゃなくても開発できるかも
- 自分がベースを作って他者に引継ぎが楽(ビジュアルプログラミングだから
- カッコいいダッシュボードが作れる
- エッジもクラウドもどちらもOK
〇プロトタイピングにも本番利用にも
- 様々なノードが3000種も → シリアル,GPIO,各種API,機械学習ほか → プロトタイピング向き
- GitHub連携,活発なユーザコミュニティ → 本番運用にも
〇こんなことに使ってます
- 家でGoogleHomeを喋らせる
- 在宅勤務時の休み時間や定時の通知
- LINEからMQTTブローカ経由で自宅のGoogleHomeを喋らせる
- Fablab浜松の入退出ログシステム
- Felicaリーダ+RPiで入退室のロギング
- 自社製品をNodeRedから制御する
- プリンタや切削加工機
- シリアルやTCPなど
〇まとめ
Node-REDはいいぞ
プロ開発者になろう
「組込み技術者のための○○」はLTネタによさそう
■2. セッションs2c ビフォーアフター 岡嵜さん
〇概要
セッションs2c(※)向けの内容紹介.
セッションを受講したときの効果をわかりやすく説明
※元・組込みエンジニアが教えるAWSを使ったIoTシステムのバックエンド構築手順
■3. 有効グラフによるAUTOSAR定義の俯瞰とVRの活用 芦岡さん
※遅参のため、最後に発表
〇背景
試作ツールの課題
大量の図形を表示するとパフォーマンスが悪化する
大量のARXMLを変換すると図形が画面に収まらず俯瞰しづらい
コロナによる作業形態の変化(経営環境変化)
-> VR環境を利用できないか?
〇実現できていること
VRヘッドセットを装備すると、VR空間の奥行を使った画面配置ができるようになった
〇今後の課題
現在は1人でしか利用できないが、今後マルチユーザで画面共有を目指す
■4. システム開発文書品質研究会(ASDoQ) 山本さん
〇コロナ[による/で]加速する変化
Web会議の変化、人事の変化、産業の変化
-> ごまかしがきかなくなり本質が追及される
〇テレワークで変化は加速する
- テレワークでWeb会議やチャットが一般的になった?
- テレワークで アジャイル開発はどうなった?
- テレワークでいわゆるDXが進んだ?
-> そもそも、テレワークでどんな仕事をしているの?
そもそも、システム開発技術者の仕事(ジョブ)って何?
〇システム開発技術者の「ジョブ」は?
- 技術者のジョブは開発文書を書くこと
- テレワークではますます仕事の成果に関心が向かう
〇システム開発文書品質を向上しよう
- システム開発文書 = システム開発で作成する文書一式
- 担当工程で「何を」「どうやって」書くか追及しよう
☆受講者と話したいこと
・コロナによる様々な変化(時間管理から成果主義、分業化、
テレワークでの円滑なコミュニケーションなど)の事例
・ 「文書品質」という考え方の可能性
■5. コロナ時代だけどMAKEしてしてこ! 及川さん
〇職場に置かれている消毒するアルコールポンプを自動化しました
距離センサが反応したらサーボモータが回転しタコ糸を巻き取る. 糸が短くなることで
ポンプを押してアルコールを噴霧する
〇システム構成
距離センサ、マイコン、サーボモータ+3Dプリンタで出力した治具
〇感想・まとめ
メカ・エレキ・ソフトが組み合わさった工作おもしろい
お手軽なんだけど、使ってもらえる! 実用的な喜び!
☆新しい生活様式の中だからこそ生きる電子工作があるかも
-> みんな、もっとMAKEしよう!
■6. TOPPERS/SSPのRISK-Vへのポーティング 伊与田さん
〇まとめ
RISC-Vの普及に寄与すべく、メモリが少ない小規模なコントローラ的なRISC-Vのシステム
においてもリアルタイムOSを利用できるようにすることを念頭に、TOPPERS/ASPのプロセッサおよび
ターゲット依存部をもとにしてSSP用の依存部を作成し、TOPPERS/SSPのRISK-Vへのポーティングを
行った.
今後は、HiFive1やその他のRISC−Vマイコンで実際にTOPPERS/SSPの動作を確認し,さらにその利用を
進めていきたい
■7. 電子工作の作品紹介 石垣さん
〇概要
近年作成した電子工作を紹介
〇No.1 Digital Synth VRA
Arduinoだけで音を合成するVirtual Analog Synthesizer
〇No.2 Digital Synth VRA8-M
Monophonic SynthsizerのM
〇No.3 Digital Synth VRA8-X
Experimental SynthsizerのX
〇No.4 Digital Synth VRA8-P
Pseudo Polyphonic SynthsizerのP
3和音出せるが、音質を変えるフィルターが1個なので疑似
〇No.5 Digital Synth VRA8-Px
Paraphonic SynthsizerのPにプラス(x)
Timer割り込み無効化忘れに気づいたり、noInterrupts()を呼ぶと
CPU使用率が激減し安定するなど、従来の不具合を解消
〇No.6 Digital Synth VRA8-N
Monophonic SynthsizerのN
サンプリング周波数が倍増し31.25kHz
CPU使用率が倍増したので効率化
〇No.6.5 VRA8-N mode VC
VRA8-N v2を電圧制御可能にしたモード、可変抵抗で演奏可能
〇No.7 Digital Synth VRA8-Q
Quadraphonic SynthsizerのQ
4和音対応
ステレオ・コーラス・エフェクター内蔵
SWEST22インタラクティブセッションで発表
■8. これまでにない気づきがある! 自立支援サービスの紹介 富澤さん
〇成長を加速させる Growth Mirror
仕事の評価として楽しかった、熱中した、気づきがあったといった情報を付与.
管理者に共有できる
〇開発背景
- 若手の疑問 「キャリアプランシートを作成しろっていわれても・・・」から始まった
若手6人にヒアリング
-> 成長の実感が難しい
-> プロジェクトのタスク管理とは別のツールでtoDo管理していた
- 新たなサービス構築のテーマは、成長へとフォーカスしていく
- 仮説
①技術経験が増える様子を可視化することで成長が実感できる
②小さなチャレンジの達成経験が次のチャレンジへの意欲となる
③チャレンジしている人はすくない
- 仮説検証の前提
タスク管理を起点とするので、まずはタスク管理が今までと同等もしくは便利である必要がある
- 追加仮説
④タスク終了時に感情選択することでタスク管理としての活用が継続する
⑤技術と感情の関連が見えると得意な技術、苦手な技術を意識する
-> なりたい自分像への第一歩
⑥なりたい自分像が見えればチャレンジにつながる
☆開発背景から管理ツール Growth Mirrorを開発し試用中.
https://growth-mirror.com
■9. M5GO+Bloclyで作る初心者向け暮らしのIoT導入 春岡さん
〇作品概要
M5GO(M5stack社)とBloclyで通知デバイスを作成
〇開発背景
同居人とのお風呂のタイミングが被る. お互いに気遣うため小さなストレスに.
LINEなどでメッセージを送るのが面倒
〇プロトの課題
M5GO本体には通知(両側面のLEDが点灯、ブザー音+文字表示)はできたがM5Go配置場所以外に居た場合、気づかない
-> IFTTTを使おう!
〇おわりに
簡単なslackでやってみたが、LINEでの実装が利便性ありそう
COVID-19感染拡大により、見守りIoTの需要がさらに伸びている
→ ただし、見守られる側からすると”監視ツール”に感じやすい