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セッションs4-d
テーマ:改訂版PMBOKが開くプロジェクト開発の未来
講師:中嶋秀隆(PMI日本支部)
   木南浩司(PMI日本支部)
日時:2018/8/31 11:30〜12:20
参加人数:約10名
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■セッション内容
今日のトピック
・はじめに
・「PMBOK」とその進化
・PM標準手法と現状
・人間の特性とアジャイル

PMIとは
1969年発足
グローバルで50万人の会員を抱えるプロジェクトマネジメントの協会
会員のボランティアで成り立ってる
プロジェクトマネジメントの最新の動向や手法を研究、深堀
セミナーやフォーラムを開催している

・会員 世界47万人 日本4千人
・PMP 世界75万人 日本3.4万人

PMP:プロジェクトのプロフェッショナル

プロジェクトマネジメントとは目標達成の技法である
(富永 章 氏)

□はじめに、、、
 ・プロジェクトマネジメントとかけて地球温暖化ととく、
  そのこころは?
・プロジェクトマネジメントとかけてダイエットととく、
  そのこころは?

→本気でやらないと成果がでない。
(ちゃんとしたやり方でやらなくてはいけない)

□「PMBOK」とその進化
 ・プロジェクトマネジメント手法の集大成
 ・4-5年ごとに改訂・進化
 ・現行は「第6版」

3つの数字(第5版→第6版の変更点)
・10⇒10の知識エリア
・49 ⇒47+3-1 プロセス
・3⇒新たな意味での3

10の知識エリア
 タイムがスケジュールに変わった。
(タイムマネジメントは英語ではおかしいから)
 人的資源が資源に変わった(物的資源もあるため)

プロジェクト:論理と人間的要素とミックスしたもの
人間的要素がいよいよ大切に
⇒宴会幹事のすすめ
(若手に進めたい、プロジェクトマネージャーとして伸びていくために)

重要な人にそれぞれ満足してくれればよい
100パーセントの満足は無理、70,80パーセントでよい
ステークホルダーはいい加減、それをさばくのが重要

プロセスマッピング
 立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結など
 これらが47ある

新たなアイデア
 タレント・トライアングル

プロジェクトの要素
 プロジェクトマネジメントの技術の分野、リーダーシップの分野、
 戦略&ビジネスマネジメントの分野

□PM標準手法
 プロジェクトは10の方法でやっていくのがおすすめ
  ・立ち上げ
   1.プロジェクトの発足を通知する。  
  ・計画
   2.背景を確認し、プロジェクト目標を設定する
   3.ワーク・パッケージを洗いだす
   4.役割を分担し、所要時間を見積もる
   5.バランスのとれたスケジュールを作る
   6.予算、その他の計画を作る
7.リスクに備える  
  ・承認
   8.承認を取りつけ、ベースラインを設定する  
  ・実行、コントロール
   9.作業を実行し、変更をコントロールする  
  ・終結
   10.プロジェクトを終え、教訓を得る

...8/10は計画に使っている。

プロジェクト・スコープの3態

行き当たりばったり方式
モグラたたき現象

⇒善意だけでやってるとこうなってしまう
 円を描いて、やらないとあらかじめ削除する

選択と集中
⇒注意しないと削除したものが含まれてしまう
 ⇒ミッキーマウス現象、あるいはスコープクリープ

変更管理のドアを開閉する。
 ・塀で囲む
 ・ゲートを設ける
 ・変更管理をする

プロジェクト
・良い例
 何をやるか
 どうやるか
 最後に振り返りをする

・悪い例
 なんとなく始まる
 しりきれトンボ現象
 ツルの一声、ちゃぶ台返し、あーあれはなんだったんだ
 PONR 後戻りできないポイント
 見切り発車、突貫工事、人海戦術
 打ち上げ

5つの問題点
・経営資源のムダ
・交渉できない
・私生活のインバランス
・目標への妥協
・教訓を活かしていない

打ち上げですべて水に流すのは良くない
終わったら振り返りをして次のプロジェクトに活かすのが重要

計画の後半に体力を結集するのではなく、前半に知力を結集する

□人間の特性とアジャイル
 人間の特性
 ・スケジュールは長めに設定される
 ・作業の掛け持ちの弊害
 ・作業の遅れのみが伝わる
 ・予防線を張る
 ・ゆで卵の基準(人によって基準がばらばら)
 ・学生症候群(一夜漬け),その他
  ⇒これを解決するために、CCPM(クリティカルパス法)

 アジャイル手法
・「価値あるソフトウェアを早期に継続的に提供することで
顧客満足を得ることを最優先」
・基本姿勢
 1)プロセスやツールより、個人と対話を
 2)包括的文書より、動くソフトウェアを
 3)契約交渉より、顧客との調整を
 4)計画に従うより、変化への対応を

 優先度をつけ、最優先のもののみを行い、それを繰り替えしていく
 これが注目されている

□質疑応答
 Q:ウォータフォール型とアジャイルはどのように混ざっていくのか
 A.ウォータフォール型とアジャイルの住み分け
 場合によってはハイブリッド型
  これからどう進んでいくかは実績を見てPMIが判断して取り入れていく
  動きとしては将来住み分けていくと思う

 プロジェクトやビジネスに応じて、手法を選択していく必要がある。

■まとめ
割愛