********************************************************************** セッションs1c テーマ:なぜなぜ分析について考えよう〜楽な楽しい原因分析へ〜 講師:石山康介(株式会社アトリエ)    後藤孝一(株式会社ヴィッツ) 日時:2017/8/24 21:00-22:30 参加人数:約35名(終了時) ********************************************************************** (分析させられて困ってる人、分析して困ってる人、初心者でテーブル毎に参加者を分ける) (石山康介) -------オープニング------- なぜなぜ分析 ・トラブルを二度と起こさないために分析 なぜなぜ分析をするということは ・困りがごとを共有 ・対策につきて討論 よくある困りごと ・回数にこだわる ・分析に時間が掛かる ・フラットな立場で分析できない ・ミスの分析までで、意味のある分析・対策までたどり着く人が少ない (スライドにはその他の項目も挙げられていたが、セッション中に触れた内容のみ表記) チームごとに自己紹介して困ってることをどんどん出して議論 なぜなぜ分析は手法としてはとても難しいものである -------グループ討議-------- 技術者チーム、管理者チーム、初心者チームの3つに分かれ、 技術者チーム、管理者チームは、それぞれのメンバ間で討議した。 初心者チームには、講師が予稿を参照して、分析の初歩を紹介した。 ー分析して困ってる技術者テーブル 7人 ー各自自己紹介 ー困ってること、愚痴をあげ、配布されている紙に付箋で貼り付けていく テーブル全体から出た意見 ・労働時間短くしろと言われるが、仕事量が減らないからどうしようもない ・みなし労働制で残業代が出ない ・プレミアムフライデーやってない ・エアコン19時に切れる、けど働いている ・人が足りない上に情報が足りない(分析をやりきれない) ・分析のループを5回くらい繰り返す ・自責、他責で分ける ・自責の場合2,3回目くらいのループで終わる ・自責の結論(私が悪いです)といったことは次に行かせるのか? ・みんな納得いかないけど正解が分からないから止まる ・上の人が正解だっていうだけ ・客観的に見る視点をもつべき ・自責に対して一歩下がってみれるか 『技術者Nさん 大きな問題を自分たちのせいにすると飛ばされるから、他責にするように頑張るという方』 ・あらかじめ落ちどころを決めて埋めるだけになってしまう ・きれいに書こうとして段を進めても議論が進まない 『技術者Tさん 原因分析はするが、5回やるみたいなことはしない方』 ・担当者任せになっている ・お客さんが納得するような視点で、保身に走るようなことはしない ・分析をしても、次に活かせない 『技術者Mさん なぜなぜ分析をしてもチェック仕事が増えるだけで、なぜなぜ分析のあり方に疑問という方』 ・なぜなぜ分析は問題に対して恒久的にそもそも問題が起こらないように対策を行う ・結果仕事が増える側にしかならない ・チェックリストが雪だるま式に増えるだけ ・精査する必要があるのでは? ・基盤の静電気対策になぜなぜ分析を行った結果、なでるということになった。 ・ピンポイントな解決策は他のプロジェクトに活かせない 記録者が1名だったため、管理者チームの討議の詳細は記録されていない。 『Mさんへの質問』 Q.異なるチーム間で分析結果の共有は行っているのか? A.分析の共有を行う部署がある -------全体討議--------- ー各テーブルでグループ討議で挙げられた意見を発言 『技術者チームの意見』 ・その場だけで後に生かされない ・分析がつまる ・話がループする ・分析が深くならない ・人の問題になる ・分析が担当者まかせ ・工数が増える話になる 『管理者チームの意見』 ・自分の能力、スキル不足という結論になる ・安易な結論になり、本質にたどり着かない ・上下関係になる ・5回もつづけると、無言になる ・抽象的になる ・具体的になりすぎる ・原因が明らかにわかっていてもなぜか、なぜなぜ分析を行う ・原因を他人や他部署にしてしまう 『講師への質問:なぜなぜ分析の妥当性は?』 不具合分析の目的 ・不具合を修正 ・将来のプロジェクトで、二度と同じ問題をおこさない ・同一プロジェクト内の、同じような問題を発見し修正する ・作ってしまった不具合を分析して、将来に役立てる 以上ができてると正しい分析 これができていない場合正しい分析ではない 再発防止の検討方法 3つの原因より、対策を検討 ・作り込み原因 ・作り込み時の流出の原因 ・流出原因 『管理者チームから技術者チームへの質問:担当者任せというのは?』 技術者チーム回答:担当者が考えただけで、第三者の冷静な分析が欲しい。 管理者チーム:上司がチェックするのでは? 技術者チーム:上司はチェックをするが、当事者しかわからない要素もある。 『5回もなぜなぜ分析を繰り返す、ということについて』 問題だ、それを対策すれば問題にならないよね、というところまでつづける 『管理者チーム意見:分析結果について、上司から問題点を指導するか?』 極端な例では社会人一年生の分析結果が明らかに間違っている場合、上司から(半強制的に)分析結果に口出しするかどうか。 参加者全体的に否定的。(議論する間もなく時間がきたためクロージングへ) -------クロージング-------- 『分析で心がけること』 ・人を責めない ー悪いのはやり方 ー個人攻撃をしない、みんなで対策 ー立場、役割によって対策は異なる ーメンバー全員の価値観を理解 ・現実的な対応策を検討する ー効果がある、実行できる対策 ー組織・グループの行動・やり方を変える ・教訓を経て進歩改善をつづける これができていない、なぜなぜ分析は良くない なぜと問わない分析 事実を明らかにする(不具合の発見時期、症状など) ー事実を調べると原因が分かるはず 現物を確認しながら原因を探る 納得できる対策を検討する