********************************************************************** セッションs2c チュートリアル テーマ:我々エンジニアが「イノベーション」を起こすには・・・ 講師:八木将計(日立製作所) 日時:2016/8/26 9:00〜10:20 参加人数:40〜50名(終了時) ********************************************************************** 議事 ・アジェンダ ○自己紹介 ○イノベーションとは ○イノベーションはなぜ必要か ○TOCについて ○事例研究(PoiDeCo) ○イノベーションのフレーム (1)イノベーションとは・・・出席者に講演者が質問。既存のアイデアに依存しない奇抜なアイデア。もしくは社会に革命を起こすものなどの意見が出た。 (2)なぜイノベーションが必要なのか・・・出席者に質問。社会の革新を生むため、我々の生活をよりよいものにするためなどの意見が出た。 (3)TOC(Theory of Constraints)の5つのステップの内の1つ「制約の強化」(全く新しい顧客・市場を創る)について説明。 焦点が絞れていれば良いアイデアの想起はそれほど難しくはなく、ある顧客層のあるシーンにおいて 価値を満たせない何らかの限界、制限が存在し、その限界、制限を発生している前提を破壊することでイノベーションはもたらされる。 (4)(3)の例として事例研究(PoiDeCo)で説明。 PoiDeCoとは日立製作所のETロボコンチームが提案したアイデアで、スマートデバイスの状態に合わせて電力とデータを供給するものである。 PoiDeCoの世界ではスマートデバイスを電源に接続して使うことによって、電池はスマートデバイスのエネルギー源であったが、次の電源につなぐまでの「バッファ」というパラダイムシフトになる。 あらゆる所に自分の電源があることで、電池消費量が減ることにより、バッテリーを半分にしても大丈夫であり、結果イノベーションになる。 PoiDeCoは現在特許出願中である。 (5)イノベーションのフレーム   1顧客の価値を明文化せよ   2無消費のターゲットセグメントを探せ   3無消費を生む限界を探せ   4限界を発生する前提を学び、明確にせよ   5前提を破壊せよ   6価値を満たす確認せよ 質疑応答 Q:PoiDeCoのターゲティングはしたのか? A:ロボコンメンバーで行った。当初は3Dルンバ(自動車洗浄ロボット)を提案したのだが、メンバーで車を所持していないものが数名いたため共感を得られなかった。自分たちメンバーが顧客であり,自分たちが必要と感じるものをニーズとしてとらえて、PoiDeCoを考えた。しかし、講演者は3Dルンバを良いアイデアだと考えている。 Q:TOCにイノベーションのことは書いてあるのか? A:イノベーションについては,TOCの業界の中ではまだ議論中の題材。