********************************************************************** セッションS2-d テーマ:FabLab Tsukubaの歩み 講師:相部 範之 氏(SUSUBOX) 日時:2014/8/29 9:00〜10:20 参加人数:16名(終了時) ********************************************************************** <議事録本文> (主に資料に載っていない講義内容) ・技術者教育という点で,SWESTの考えと一致している. ・会社としては基板設計,FPGA設計,ソフト屋さんに技術指導などを行っている. ・助成金の主な使い道は人件費よりも設備投資が中心であった. ・Fablabのようなオープンな工房では自由な発想がうまれやすく,異業種の 人間がものづくりに簡単に触れられるようになっている. ・内装工事から自分たちの手で始めた. ・基板製造に特化にした設備が多い. ・レーザー加工機,基板加工機,カッティングマシーン, ・金属加工はできない.加工対象はアクリル,木材,紙, ポリアセタール. ・チップマウンタは複雑.今はサービスしていない. ・FabLabの利用条件.作品をオープンソースにする条件の下,各ツールを無償 で利用できる. ・作品の情報は専用のwikiに登録する(未実装). ・現在FABLABは世界で200以上存在する. ・3Dプリンタを使いたいという要求が多い. ・3Dプリンタはデザイナーにとっては良いが,まだまだクオリティが高くない. ・FabLabに認証機関はないが,コミュニティに認知される必要がある. ・FabLabのコンセプトは「ほぼなんでもつくる」であり,理系工学教育に力を  入れたい. 実用的なものの製作を目指しており,リベラルアーツの再定義ということも  できる. ・FabLab単体での経営は大赤字だが,本業のFPGA開発の営業活動も兼ねている. (質疑応答) Q.今までお客の中で,これは!とうなるようなお客さんや作品はあったか? A.wikiができていないため作品の全てを把握しきれていないが, 確認できる範囲の中では,部品だけ作られるお客さんが多かった. レーザー加工機で3Dプリンタを自作し,youtubeで上げていたお客様もいた. Q.ものづくりの後押しということですね. A.はい ■まとめ 本セッションでは,Fablabという世界のものづくりネットワークの紹介, FabLab Tsukubaとそこで現在開発中のFPGAモジュラ・システムの紹介が行われた. 以上.