「個々のチカラがセカイを変える」 第15回 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ (SWEST15)報告書
2013年 11月 4日
SWEST実行委員会
2013年8月22日〜23日にかけて,SWEST15(第15回組込みシステム技術のためのワークショップ)を,岐阜県下呂市(下呂温泉水明館)にて開催しました.
SWEST15では,「個々のチカラがセカイを変える」をメインテーマとして,実行委員一同工夫をこらしたプログラムを企画して開催に臨みました.背景には,組込みシステムを含めた日本の産業の厳しい状況がすすみ,グローバルな開発体制の増加などから産業空洞化が危惧される現状がありました.その中で,技術者一人一人の発想力,技術力,そのネットワークの持つチカラの可能性にもういちど目を向け,我々エンジニアにこれから何ができるのか,これから何をなすべきなのかを,徹底的に議論したいという思いがありました.166名のご参加をいただき,大規模な開催となりました.今回は学生の参加者数が大きく増え,大変盛り上がり,開催後のアンケート結果からも高い満足度がうかがわれ,大成功をおさめることができました. 基調講演では,慶応義塾大学の西村秀和様に「モデルベースシステムズエンジニアリングとSysMLの活用」についてご講演していただきました.また,2日目には「個々のチカラがセカイを変える」をキーワードにエンジニアとして,世界を変えていくために必要な技術をご紹介し,議論するセッションを設けました.今年のポスター・デモ発表は,DAシンポジウム(DAS)と合同で開催し,28件もの発表テーマが集まり,活発な議論で盛り上がることができました. 毎年恒例となったベストポスター賞の表彰も行いました.ポスター発表者を対象 とし表彰は参加者の投票を基準に行いました.ベストポスター賞の受賞者はこちらをご覧ください. 参加人数は,日帰りの方も含めますと社会人117名,学生49名,の合計166名と大勢の方に参加していただけました.次世代の組込み業界を牽引するであろう学生の皆さんに,昨年にも増して多数参加いただき,積極的に議論に加わっていただくことができました.SWEST15の詳細はSWEST15のプログラムページを参照いただければ幸いです. 開催にあたっては,情報処理学会 組込みシステム研究会(SIGEMB),組込みシステム開発技術研究会(CEST),NPO法人 組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME),NPO法人 TOPPERSプロジェクトとの共催となりました.さらに,組込みシステムに関わられている18社の協賛を頂きました. 最後に,SWEST全般において多岐に渡って有益なご助言をいただいたみなさまに,協賛をいただいた各社さまに,会場を提供いただき,SWEST15の準備・運営にご協力いただいた下呂温泉水明館のスタッフの皆様に,そして,SWEST15に参加いただいた皆様に,改めて感謝の意を示します.有難う御座いました.
(団体名・企業名は2013年11月当時のものです)
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【ベストポスター賞受賞者】ベストポスター賞受賞者は下記の方です.おめでとうございます.八木 将計 様(株式会社 日立製作所 横浜研究所) 『XDDPのマフィアオファー』 Biggs Geoffrey 様(産業技術総合研究所 知能システム研究部門) 『システムの安全性を記述するためのモテリンク言語「SafeML」』 大橋 孝輔 様(名古屋大学 大学院情報科学研究科) 『マルチコア向け組込みリアルタイムシステムの省電力機構』 |
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注意:
SWEST15 アンケート集計結果
[プログラムおよび報告書]プログラムおよび議事録等の報告書は,SWEST15のプログラムページをご覧ください.【SWEST15運営組織(◎は委員長)】ステアリング委員会
安積 卓也(立命館大学)
安藤 友樹(名古屋大学)
◎安積 卓也(立命館大学)
佐藤 洋介(デンソー)
金子 裕次郎(エンペックス)
赤山 聖子(九州技術教育専門学校)
NPO法人 TOPPERSプロジェクト |