********************************************************************** セッションS5-a テーマ:エンジニアのためのメンタルコントロール技術 〜心のメトリクスと調整法〜 講師:酒井 卓也 氏(SWEST実行委員会) 日時:2012/8/31 14:30〜15:50 参加人数:24名 ********************************************************************** ・アイスブレイク:私のいいところ探し  ペアを作り,互いに自分のいいところを言い,相手は言われた内容をそのまま返す(一人2分程度)  なかなかいいところはすらすら出てこない   −日本人の性質なのではないか   −自分のいいところは探しておいておくとよい  数人に聞いた感想   感想1:送り手は恥ずかしかったが,受けてはやりやすかった。   感想2:自分のいいところを探すのは難しかった。   感想3:いいところを探していたら本当にこれはいいところなのか不安になるが,他の人から返ってくると実感できる。  S氏:普段でもやると笑顔がたえない場を作ることが出来ます。  自分に自信無い人に訓練したら,自信がつくということがあった。 ・ねらい  感情制御を組み込みシステムのように考え,制御する方法を伝える。 ・やる気のメカニズム  人間のおおまかなやる気のメカニズムがブロック図に示される  脳と身体との心理的影響や相互作用が描かれる  これを理解して,心の活性度を測定する ・エンジニアの理想的心理状態とは  自分の一番実力が発揮できる心理状態をゾーンと呼ぶ。  自分にあったゾーンの発見とそのゾーンへどのようにして持っていくが大事   二次元気尺度(TDMS-st)の利用 ・心のメトリクスについてとその体験  実際にテスト用紙を配り,テスト用紙を実施  心の活性度と安定度を測定し,測定結果を快適度と覚醒度を2軸とする二次元グラフに示す  二種類の測定を行う   ‐最高の状態   ‐ダメな状態  測定結果を比較し,最高の状態から,最高の状態へどのように持っていく  こういうテストを用いて客観的に自分を見るということは有効である ・メンタルコントロールの原理  脳内の状態を考え方でコントロールするのは難しい。  身体を使って脳内に働きかける。   ・メンタルコントロールの技術  筋弛緩法   筋肉に緊張と弛緩による気分の切り替え   筋肉にはのばすという信号はない(縮めるか縮めない)    筋弛緩法の実践   筋肉におもいっきり力をいれて一気にぬく(実践では腕の筋肉を弛緩した)   筋肉の緩みを実感し,抜いていると思っている状態実は力が入っていることが実感できる  呼吸法   呼吸のコントロールによる気分の切り替え    −スポーツ選手;息吐く事でリラックス    −鼻息が荒い:興奮状態  その他のメンタルコントロールの技術   −自律訓練法   −サイキングアップ  時間があったため呼吸法を実践   自分のペースでゆっくり5回ずつお腹で息を吸う   一度息を止める   5回に分け,息を数字を意識しながら吐く ○気分の切り替え方のディスカッション  1グループ4人で5分ほどディスカッション  それぞれの意見   −時間をおき,安全な場所に行ったり,喫煙する   −とりあえず,タウンリンが入った飲み物を買って安心する   −間をおいてから反省する   −会社のトイレに引き籠る,部署を歩きまわる,酒を飲む   −他人に話す,愚痴る,炭酸飲料を飲む,愚痴を言い合う ■まとめ  やる気に影響する機能ブロックの関係性と自分の心理状態を知りメンタルコントロールによってベストパフォーマンスの状態を実現する。  S氏の願い:今後も,元気に働いてもらい,世界を背負うエンジニアを育てるお手伝いが出来たらいいと考えています。