「議論しよう!今、エンジニアができることを。」 第13回 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ (SWEST13)報告書
2011年 12月 2日
SWEST実行委員会
2011年9月1日〜2日にかけて、SWEST13(第13回組込みシステム技術のためのワークショップ)を、岐阜県下呂市(下呂温泉水明館)にて開催しました。
SWEST13では、「議論しよう!今、エンジニアができることを。」をメインテーマとして、実行委員一同工夫をこらしたプログラムを企画して開催に臨みました。背景には、3月11日の東日本大震災という未曾有の大災害に直面した今、我々エンジニアにこれから何ができるのか、これから何をなすべきなのか、今求められる技術、今後期待されている技術やキーワードを通して徹底的に議論したいという思いがありました。160名を超える大規模な開催となり、開催後のアンケート結果からも高い満足度がうかがわれ、大成功をおさめることができました。 招待講演ではAndroid携帯の開発秘話を「最新Androidケータイの製品技術と開発苦労話」として、富士通の本田 亮様にご紹介いただきました。また、2日目には安全・安心をキーワードにエンジニアとして、この危機を乗り越えるために必要な技術をご紹介し、議論するセッションを設けました。さらに、現在の組込み機器は、制御とクラウドサービスなどのIT世界との連携と、信頼性の高いシステムであることが求められているため、Cyber-Physical Systems (CPS) というパラダイムが注目を集めています。CPSのチュートリアルとパネルを行い、CPS関連技術をどのように現場に適用していけばよいかを議論しました。 今年のポスター・デモ発表は、DAシンポジウム(DAS)と合同で開催し、44件もの発表テーマが集まり、活発な議論で盛り上がることができました。毎年恒例となったベストポスター賞の表彰も行いました。ポスター発表者を対象とし表彰は参加者の投票を基準に行いました。ベストポスター賞の受賞者はこちらをご覧ください。 参加人数は、日帰りの方も含めますと162名と大勢の方に参加していただけました。(参加者の内訳は、産 99名、学(研究機関を含む) 57名(教員・研究員 21名、学生 36名)、官 4名、報道 2名) 次世代の組込み業界を牽引するであろう学生の皆さんにも、昨年にも増して多数参加いただき、積極的に議論に加わっていただくことができました。 SWEST13の詳細はSWEST13のプログラムページを参照いただければ幸いです。 開催にあたっては、情報処理学会 組込みシステム研究会(SIGEMB)、組込みシステム開発技術研究会(CEST)、NPO法人 組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME)、NPO法人 TOPPERSプロジェクトとの共催となりました。さらに、組込みシステムに関わられている18社の協賛を頂きました。 最後に、SWEST全般において多岐に渡って有益なご助言をいただいたみなさまに、協賛をいただいた各社さまに、会場を提供いただき、SWEST13の準備・運営にご協力いただいた下呂温泉水明館のスタッフの皆様に、そして、SWEST13に参加いただいた皆様に、改めて感謝の意を示します。ありがとうございました。
(団体名・企業名は2011年9月当時のものです)
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【ベストポスター賞受賞者】ベストポスター賞受賞者は下記の方です。おめでとうございます。赤山 聖子 様(九州技術教育専門学校) 『組込みソフトウェア入門教育におけるMDDの活用』 共著者: 久保 秋真(アフレル),久住 憲嗣(九州大学),二上 貴夫(東陽テクニカ),北須賀 輝明(熊本大学), 渡辺 登(アフレル), 芦原 秀一(九州組込みソフトウェアコンソーシアム/ネットワーク応用技術研究所) 大原 貴都 様(日立製作所) 『ETロボコンを活用したSPLE教育教材の検討』 共著者: 吉田 愛,阿部 久美,福田 毅,吉村 健太郎, 小川秀人(日立製作所) 太田 貴也 様(名古屋大学) 『組込み向け高信頼デュアルOSモニタとそのマルチコア対応』 共著者: Daniel Sangorrin,本田 晋也,高田 広章(名古屋大学) |
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注意:
SWEST13 アンケート集計結果
[プログラムおよび報告書]プログラムおよび議事録等の報告書は、SWEST13のプログラムページをご覧ください。【SWEST13運営組織(◎は委員長)】ステアリング委員会 後藤 文康(コーワメックス) 安藤 友樹(名古屋大学) 石郷岡 祐(日立製作所) 上原 正太(アイシン・コムクルーズ) 安積 卓也(立命館大学) ◎後藤 文康 (コーワメックス) NPO法人 TOPPERSプロジェクト |