2010年 10月 19日
SWEST実行委員会

2010年9月2日〜3日にかけて、SWEST12（第12回組込みシステム技術のためのワークショップ）を、愛知県豊橋市（ホテル日航豊橋）にて開催しました。

近年、100年に一度とも言われる大不況、政権交代による政治の不安定化、韓国・中国ら諸外国の台頭による国際的な価格競争への対応、さらには、経済の豊かさやゆとり教育による若者のエネルギーの低下が見られます。このような日本の組込み産業の危うい将来をなんとかして改善したいという思いで、「凄くない！？日本の組込み技術者！！」をメインテーマとしました。

清水吉男様による基調講演「XDDP：派生開発専用の開発アプローチ」では、日本のソフトウェア開発が抱える手戻り・工数超過の問題を解決する上で良いヒントとなり、聴講者の皆様に大好評の講演となりました。

DAシンポジウムと完全共同開催とし、さまざまな共同セッションと合同懇親会を開催しました。その結果、システム・ハードウェア技術者との議論・交流をできる場を豊富にもつことができました。

今年のポスター・デモ発表は、30件もの発表テーマが集まり、活発な議論で盛り上がることができました。毎年恒例となったベストポスター賞の表彰も行いました。ポスター発表者を対象とし表彰は参加者の投票を基準に行いました。ベストポスター賞の受賞者はこちらをご覧ください。

参加人数は、100年に1度と叫ばれる大不況下にも関わらず、日帰りの方も含めますと144名と大勢の方に参加していただけました。（参加者の内訳は、産　90名、学(研究機関を含む)　47名（教員・研究員　18名、学生　29名）、官　 5名、報道　 2名）

SWEST12の詳細はSWEST12のプログラムページを参照いただければ幸いです。

毎年恒例となりましたが、SWEST12開催に先立ち 8月30日〜9月1日に、SSEST6（第6回組込みシステム技術のためのサマースクール）が開催されました。これは、参加する学生の企画による学生のためのサマースクールです。後進の育成を目的として、SWEST実行委員会はサマースクールの支援を行っています。企画・運営を担当したサマースクール実行委員を始め、参加された皆さんお疲れ様でした。

開催にあたっては、情報処理学会 組込みシステム研究会(SIGEMB)、組込みシステム開発技術研究会(CEST)、NPO法人 組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会（SESSAME)、NPO法人 TOPPERSプロジェクトとの共催となりました。さらに、組込みシステムに関わられている18社の協賛を頂きました。

最後に、SWEST全般において多岐に渡って有益なご助言をいただいたみなさまに、協賛をいただいた各社さまに、会場を提供いただき、SWEST12の準備・運営にご協力いただいたホテル日航豊橋のスタッフの皆様に、そして、SWEST12に参加いただいた皆様に、改めて感謝の意を示します。ありがとうございました。