********************************************************************** SWEST招待講演 「組み込みシステムでのEclipse =オープンソースを通じての複雑性の克服=」 (英題:Eclipse in Embedded Systems Engineering: Mastering Complexity through Open Source) 講師:Stephan Eberle (Geensys),ステファン エベルレ ジーンシス 日時:2009/8/28 12:50〜13:50 参加人数:約230名(終了時) ********************************************************************** 【講義】 ○Geensysについて →会社概要 ・Engineering・プロフェッショナルサービス・市販&カスタムツール ・組込みエレクトロニクスに関する事業 ○複雑さの増大、開発時間の短縮 →どのように克服するか (独立したツールによる) ○組込みソフトウェア設計ツールでの問題 →明確な接続や移行手順のない孤立したツール →市販ソフトと内製ツールのミックス 現状 →低い使い勝手と取り扱い →複雑で非効率なワークフロー ○どうして組込みソフト設計への良いツールの提供が困難か? →領域特化型のため →対応する設計ツール・チェーンは市販ツールか内製ツールにより個々に 構築されなければならない ○組込みソフトウェア開発プロセスと手法は標準化できないのか? →用途ドメインに依存するため、機能以外の要求に左右される (メモリ使用量、リアルタイム性、安全性、変化多様性) →設計標準は特定の用途ドメインの特定の側面に限定される ○設計ツールの鍵となる要求 →設計ツールチェーン ドメイン特有の開発プロセスのニーズによる個別の構成 目的1:構成能力 目的2:カスタマイズ能力 →キーとなる要求 相互運用性の必要性 オープン性の必要性 ○Eclipse →Eclipseとは 全てのものへ、しかしなにか特化しないオープンな(IDE)プラットフォーム →プラグインアーキテクチャ ・市販ツールのカスタマイズ ・内製ツールの貢献 ・異なる起源のツールの結合と共存 →管理されたオープンソース 他のオープンソースと比べると・・・ ・予測可能性 ・高い品質 ・ビジネス友好性 →Eclipseエコシステム ・商業化 ・協調化(非競争領域での行動と結果の共有) ・工業化(採用を促進イノベーションを加速) ○オープン設計ツールアーキテクチャに向けて →閉鎖的設計ツール ・非相互運用性(互換性がないツール技術のため) ・非オープン性(独自ツールのインフラのため) →Eclipseベース設計ツール ・限られた相互運用性(共通ツール技術に感謝) ・独自のツールインフラストラクチャの非オープン →オープン設計ツール ・完全な相互運用性(共通ツール技術スタックに感謝) ・完全なオープン性(完全なオープンツール技術スタックに感謝) →オープンな設計ツールアーキテクチャ ・Eclipseを水平方向の汎用ツールプラットフォームとして使用 ・垂直ツールへの付加価値とツールコネクタへの横断的エコシステム ○期待できる例:Artopプロジェクト →Artopとは、AUTOSAR 準拠システムとECUを設計、コンフィグするため の開発ツールで使われる共通な基本機能のプラットフォーム実装のイ ンフラストラクチャ →Artopのユーザーグループについて →オープンAUTOSAR ツールアーキテクチャについて ・オープンコンポーネント ・Geensys AUTOSAR Builder(はじめてのArtopベースAUTOSARツール) →Artopコミュニティについて ○結論 ・複雑さの克服 ・コスト削減 ・付加価値 ・”標準で協調し、実装で競う”→ ”標準で協調し、イノベーションで競う” 【Q&A】 Q:Eclipseは過去のEclipseとの互換性がない どっかでバージョン固定?!徹底的に追いかける どっちをとるか非常に難しい判断 どう考えてますか? A:徹底的に追いかける方を選択 バージョン違いの互換性がないのが課題→ガリレオガリレイ・2バージョンは保つ 状態が方針 以上。