********************************************************************** セッションS2-b 分科会2 テーマ:実践!QFD+FMEA コーディネータ: 高野博之 日時:9/5 9:20-11:00 参加人数:約10人 ********************************************************************** ------------------ 9:23 座っている席でグループ分け(5人2チーム) ------------------ *スケジュール説明 *はじめに - 講義は核の部分のみで手を動かすことがメイン - さらに知りたかったら文献があるので参考に - QFD:品質機能展開 QFDの発明者は日本人である - FMEA:故障モード影響解析 ------------------ *QFD - Quality Function Deployment 品質機能展開 - 要求の重要度を、仕様やアクションアイテムに”ちゃんと”反映させるための手法 ちゃんと:必然性をレビュー可能な方法で 何度も繰り返し行うことでいい形にしていく方法 - 従来との差 従来:要求→仕様を文章化 →客観的なレビューがしにくい. QFD:表を使用する。要求を単純にし、定量的指標を入れる. →客観性を持たせる *QFDでは二段階の表に沿って検討する - QFD1:要求(要求品質)の重要度と定量指標(品質特性)の重要度の表 - QFD2:定量指標と仕様項目(アクションアイテムや部品や技術)の重要度の表 *QFDの例 ”自分の健康” - アクションアイテムを定量指標に対してダイレクトにマッピングするのではなく 各定量指標に重要度を付ける. 例、”体力を付けたい”は、”筋組織の代謝量”と相関が高い. - 重要度は正の値のみしか使えない. ”痛みを直したい”で”筋組織の代謝量”をマイナスにできない. - 指標をあげて点数を付けて重み付け計算 積和をとって規格化 *QFD実践上の注意点 - 問題の粒度によってはマッピングが 1on1になる. 1on1だとQFDが適用できない. - 要求が網羅的にあがっているか. 重要度はあっているか. これ自体の正当性はどうか → アンケートをとる 要求や品質特性が間違っているとすべて破綻する. - 2つ以上の意味を持たせない. - 点数パターンが同じものはないか. →同じものを扱っていることになる. - 要求はある程度独立なものをバランスよく用意 性能、コストがあって、コスト要求が多かったらコスト重視の結果が出てしまう. ------------------ *FMEA - Fault Mode Effect Analysis 故障モード影響解析 - ターゲットが故障した場合の影響を分析する手法 どんな影響があってどう対策するかまとめる. 網羅的に考えられること全部チェック - 故障モード 品質が損なわれ要求を満たさない(故障) *FMEAの評価方法 - RPNを評価 Risk Priority Number リスク優先指数 - RPN = 発生度 x 影響度 x 検出度 影響度 = 深刻度 検出度 = 検出困難度 *FMEAの例 ”釣り仕掛けのFMEA” 実際にやってみたほうがいいので軽く流す. *機能安全とは - 電車と道路の交差 立体交差 → 本質安全 踏み切り → 機能安全 安全を保障できるようにしなければならない. - 本質安全と機能安全どちらがコストが上かわからない. - 機能が故障すると安全が損なわれる. 故障 決定論的故障:数学的にわかる ランダム故障:ほっとくと劣化 *「安全」の定義 - 信頼性が低くても安全な場合がある. エンジンがぷすぷす止まる → 安全 カーブ中にハンドルきかず暴走 → 危険 - 「安全」か「検出可能な危険」であればok マイコンが壊れても 電子機器→機械にいく前にとめる. - 安全という観点 どう壊れたらおかしくなるか ハードで検出、ソフトで検出 冗長性を持たせて信頼性向上 *ターゲット - マイコンレベルをシステムとする. - ターゲットHWが劣化した場合を考える. 磨耗して劣化 マイコンに電流が流れて配線がショート 車は十年、使うので劣化する. 偶発事象 宇宙から放射線 FFにエネルギーがきて0を1にする. - 実習手順 危険をまず考える. どうやって監視する 壊れそうならどうする. 壊れたことがわかれば、機械システムに行く前にとまればいい. 検出用ソフト、HWを付け加える. - クロックは正しいとする. クロックが入ってるけどちょっと速い、遅い場合がある. そこは難しいのでワークショップでやらない. ------------------ 10:05 QFD、FMEAのワークシート配布 ------------------ *FMEA実習 - まず、FMEAをするときは安全性を考える. コストは置いておく. - FMEAの対策をQFDのアクションアイテムとする. - 対策がユーザにとっていい価値か. ニーズ側で再評価 ------------------ 10:10 個人ワーク開始 ------------------ 各自で表を埋める. 網羅的にやらずに3つ程選んで埋める. そのあとグループで作業 深刻度RPNはグループで考える. 項目は個人で選ぶ ------------------ 10:22 グループワーク開始 ------------------ 自己紹介 リーダー決定 順番に機能と故障と原因、対策を議論 妥当性について議論→ 深刻度について言い合う ------------------ まとめ ------------------ QFDとFMEAを連携して使用するには、 QFDで製品・プロジェクトを企画する. そして、その製品・プロジェクトの問題をFMEAで分析する.