********************************************************************** セッション S4-a チュートリアル2 テーマ:テストの戦略を立ててみるテスト コーディネータ:片山徹郎(宮崎大学) 講師:池田暁(日立情報通信エンジニアリング) 森孝夫(三栄ハイテックス) 西康晴(電気通信大学) 参加者:50人 ********************************************************************** 13:30〜 講師:西さん テストの専門書を見ると、様々なテスト技法が書かれている。 しかし、どの技法をいつ使えばいいか分からない(書かれていない)。 テストの「観点」はテスト戦略の構成要素 ・機能の網羅は出来たが、動作環境が色々あるのは気づかなかった。 ・境界値テストを設計したけど、そもそも同値クラスが浮かばなかった。 ・直交表を使ってテスト設計したけど、因子が抜けてしまった。 テストの観点:テスト対象を、テストの立場からモデリングしたもの。 モデリング・・・全部挙げて整理する。 テストのフェーズ:テスト設計→テスト実施 ↓テスト設計を分析、設計(と実装)に分ける。 テスト分析→テスト設計→テスト実装→テスト実施 テスト分析:観点の列挙、整理・検討 テスト設計:テスト項目の剪定 テスト実装:テスト項目の組合せと詳細化 テスト分析・設計がテスト戦略の立案に当たる。 テスト分析モデル ・ツリーっぽく書く(NGT) ・マインドマップ ・マトリックス(機能とテスト項目の表) ・リスト 等々 14:15〜 ソフトウェアテストを助ける発想支援ツール 講師:池田さん ・テストは頭を使う作業である —テストベースは設計者が検討を重ねた仕様書など。 —静的テストでは、作り込まれた仕様書をテスト対象とする。 —静的テストを合格したテストベースをもとに、実現されたソフトウェアのどこに バグが潜んでいるかを考える。 ・テスト初心者にありがちなケース —仕様書から直接Excelシートの表にテストケースを書く。 →文言の変換しか行われず、仕様書の内容を吟味しない。 仕様書を分析し、最適なテスト戦略を考えることが重要。 ・発想支援ツールはたくさんある —石川ダイアグラム:どちらかというと情報の分析や整理。 —系統図:同じく分析や整理。 —マンダラート:3×3のマトリクスを埋めていく。マスが空いていると埋めたくなる 心理を利用。 —マインドマップ:新たな気づきや発想を促す。あらゆる可能性を考えなければ ならないテストと相性が良い。 —他にも付箋紙とか色々 テスト設計にはマンダラートやマインドマップが有効。 ・マインドマップを使うメリット —一覧性、バードビューという特性が、網羅性の検討を支援する。 —マインドマップに描かれたキーワードから新たな発想や気づきが得られる。 —自然と情報が整理されていく。(紙のスペース上、自然と重要なキーワードが 描かれる。) ・マインドマップの描き方の基本 —中心から描く —ワードは単語で書く —ブランチは曲線で描く 出来れば12色以上のカラーペンを使うと良い。 14:35〜 「tPod nano」を例題として、各自でテストの観点を挙げる時間