=========================================================================== SWEST6議事録 分科会1 SE3 「キャリアパスをイメージしてスキルアップを図ろう!」 2004年7月22日 20:30 - 22:30 縁鉄ホテルエンパイア E会場 コーディネータ: 穴田 啓樹(ヤマハ) =========================================================================== ○ 参加者 20名程度。 ○ 形式、進行について グループごとのディスカッション形式。 参加者を4名〜6名のグループに分け、そのグループごとに、キャリアパスに 関して、いくつかのグループワークを行った。グループワークごとに、グルー プの代表者がグループ内の意見をまとめて口頭で報告した。 --------------------------------------------------------------------------- 穴田さん:  このセッションでは、10年後の自分の目的地をみつける。  どんな自分になりたいか、なっているか?  どうしたら、そうなるか?  こうやっていたからたどり着いたかを想像する。  どういうスキルを身に付けるか?  自分自身を探求する。 --[SLIDE] 分科会の進め方 ・イントロダクション ・取り巻く環境の変化を知る ・自分のエンジンを探そう ・目的地はどこか? ・今、どこにいるのか? ・どうやって目的地にたどり着くか? ・宣言 -- --[SLIDE] 位置づけ ・扱うこと  キャリアデザインの基本 ・扱わないこと  組込みソフトウェアスキル標準の詳細 -- --[SLIDE] ゴール 次の3点が明確になっていること ・10年後の自分 ・実現に必要なスキル ・明日からの行動計画 -- --[SLIDE] グランドルール よりよい体験を作るためのお願い ・感じたこと素直に話す ・他人の話を大切に聞く ・思い込みを捨てる -- --[SLIDE] アイスブレーク グループで自己紹介 ・所属 ・氏名 ・なぞ、この分科会に参加したか? -- (グループワーク0:自己紹介) Aさん  キャリアパスという言葉を知らなかったので、興味をもった。  自分を磨く。そんなことを考える機会がなかった。  自分なりにしがらみをなくして、想像したい。 Bさん  新人で、社会のことをわかっていない。他の人の意見を聞きたい。 Cさん  Desgin Wave の記事がきっかけ。キャリアパスに不安を感じて、公務員に転職。  今後、組込みへの関わりを模索。 Eさん  40代、50代のキャリアパスが視野に。現在、管理職。  自動車関係。純正のソフトウェアは外注。仕事に組織がついていけない。  設計者は上流に。  ソフトウェア技術者のキャリアパスが自分で考えるのとは違う方向と感じる。  マネジメントか技術者(専門家)か?  それに必要な技術。レベルを決める。道筋を決める。それに応じた、キャリア パスを考えたい。  管理者に興味があんまりない。その時その時にしたいことを考えれば良いのでは? --[SLIDE] 用語の説明 ・キャリア   その人の人生の中で仕事を中心とした部分のこと。 ・キャリアパスを明らかにする   人生を旅に見立てたとき、目的地や経路を明確にすること。 ・スキル   知識をもとに行動できること。 -- 穴田さん:  テクニックは、決められたことをそのままできることを意味し、スキルではない。 --[SLIDE] 取り巻く環境の変化 ・働き方の変化(グローバル化) ・企業の変化(成果主義) ・私たちの変化(人生80年)  →自分の人生を選び、主役を演ずる -- --[SLIDE] グループワーク「IT業界の例」 自分の将来を考えることの意味づけを行う 1)ストーリを聴いた感想をシートに書く。 ・正直に、今、感じていること ・自分にとってどんな意味をもつか? ・自分ならどうするか? 2)グループワークで発表し、気づきをまとめる 3)全体で発表し、気づきを共有する -- 参加者全員で、雑誌の記事を読む。  そこでは、現在(2003年)から10年後の未来を舞台にして、  主人公がこれまでの10年のキャリアパスについて振返る話。 記事:  Nikkei IT Professonals  「IT業界の共通語として普及、エンジニアのプロ化を促進」 --[SLIDE] 田中さんの例のまとめ ・2013年の田中さんの幸せ ・2003年の田中さんの不安 ・ITスキルスタンダード ・2013年の田中さんの幸せ ・動機付けの要因(これを実現すると、満足する)   - 自己実現の欲求   - 自尊要求 ・衛生要因(満たされても、不満が解消される)   - 社会的欲求   - 安全の欲求   - 生理的世急 -- (グループワーク1:「田中保則さんのストーリーを聞いた感想」) 設問1: 正直なところ、今、何を感じていますか? 設問2: あなたにとって、どんな意味を持ちますか? 設問3: あなたなら、どのように対応しますか? Aさん:  閉塞感と、将来への不安。  お金かけたという覚悟。あるべきひとつの姿  将来のスキルよりも今の仕事 Bさん:  うまく考えられない。国が引張ろうとしてうまくいっていない。そのせいで、  日本経済はまずくなった。スタンダードを作って枠をはめたので、今だけ。役  人がつくったものは10年後は不利。  どこの企業でもキャリアパスを用意している。それを実現する手段としては大  事。企業がそれを用意していれば、そこに残るし、それがなければ、外にある。 Cさん:  実務者でいたい。  自分をみつめるのがつらい。  自分をやっていることにやってみたいことへの機会になればいい。 Dさん:  長期的に勉強。常に努力。そこまでしないと到達できないのか?  仕事も私生活も人生を楽しみたい。  SWESTに参加することが自分をのぞむこと。 (グループごとの口頭発表) (a) ITSSが自分を幸せにしてくれるのか?   エンジニアが正当に評価される時代はくるのか? (b) 他の幸せも考えるのではないか?   ひとそれぞれ。 (c) 視野がせまいのではないか? (d) まとまらない。トレンディドラマを見ている感じ。現実的ではない。ITSS   を用意したものが合致したものがあれば幸せ。会社が用意したパスでも同   じ。それが幸せだが、そんな時代ではないのでは? --[SLIDE] グループワーク2「ワクワク探求」 あなたはどんなときにイキイキと仕事ができるのか? 1) ワクワクを思い出してシートに書き出す ・いつごろ?誰と?どんな私? ・何をしている?何に反応? ・そのことから何がわかるか? 2) グループで発表し、気づきをまとめる 3) 全体で発表し、気づきを共有する 能力の発揮度合い やる気あり:80〜90% やる気なし:20〜30% -- 穴田: 自分がワクワクできるときが、能力が発揮できる。 ワクワクを思い出してシートに書き出して。 (グループワーク2:「自分のワクワクを探そう!」) 設問1: いつ頃のことですか?誰が一緒にいますか? 設問2: どんな状況ですか?何をしていますか? 設問3: なぜワクワクしたのでしょうか?そのことから、何にきづきましたか? (A) 数ヶ月前、他人と。組込みの題材として、PICを扱う。業界で、やっているかな? (B) 新しいこと。技術畑は動かない、スペシャリスト。3年後ごとに動く仕事。 出世したくない。面白いことをしたい。不安とワクワク。 (C) チャレンジをする。クルマがすきで、それを扱いたい。 成果を上げて、チャンスにくいつく。 時間が足らずに、グループワーク終了して、グループごとに全体発表へ。 (グループごとの口頭発表) (a) モノ作り。新しいことへの挑戦。かけひき。 (b) チャレンジ←(ジレンマ)→つらい、人との関わり、ものづくり (c) 新しいこと、コラボレーション、達成 (d) 集団でなにかをやって、プロジェクトを動かしている自分。新しい期待感。 (自分のワクワク:総括) 皆さんのワクワクは次の3つに分類することができる。 ・新しいこと ・人との関わり ・作ること キャリアアンカーというのをご存知か? 戻って調べてください。「自分がどんなことに向いているか?」が分かる。 (目的地はどこか?) Aさん:  企業振興公社で勉強して、成果を上げられるような中小企業支援。 Bさん:  新事業、新会社、新海外拠点 Cさん:  10年後の管理職は嫌。いずれは管理職。海外での仕事したい。 Dさん:  やりがいがある仕事。単純作業は嫌。周りには同じ考えを。エンジニアでいたい。 Eさん:  アーキテクトは一握り。楽しいかもしれないが、苦しい。  仕事の大枠は変わっても、ほとんどの仕事はルーチンワーク。 --[SLIDE] ペアワーク1「今どこにいるか」 組込みソフトウェアスキル標準の資料「キャリアパスモデル」をもとに、自分を探す ・今、自分はどこにいるのか? ・自分の方向性が見つかるか? ・見つからないときは、自分で書き足す -- (ペアワーク1「今どこにいるか」) 一番下だが、道にはのっている。エンジニアで、今の方向性で進みたい。 まずは、現実を知ること。 --[SLIDE] スキルの説明 ロバート カッツ ・テクニカルスキル   : 専門的能力 (特定業務遂行に必要な能力) ・コンセプチュアルスキル: 概念化能力 (複雑さ、本質の理解) ・ヒューマンスキル   : 対人的能力 (リーダーシップ、感受性、柔軟性) SESSAMEスキル標準 ・組込みソフト開発のスキル        : 分析、設計、製造、テスト、評価 ・組込みソフト特有のスキル        : ハードウェア、リアルタイム ・ソフトウェアエンジニアのスキル     : 品質、SCM ・プロジェクトマネジメントのスキル    : 組織、役割 ・ソフトウェア開発共通のスキル      : 科学基礎、セキュリティ ・ビジネススキル/コミュニケーションスキル: 経営、交渉 -- 穴田:  SESSAMEのスキルという形では、上のロバートカッツのテクニカルスキルのと  ころ。エンジニアが考えるところは、コンセプチャルスキル、ヒューマンスキ  ル。これらを評価するのは難しい。経済産業省のものは、ここを相手にしてい  ない。ここを評価するのは、枠から外れる。 穴田:  今回だけ10年後を考えればいいのではない。  しばらくしたら、また10年後を考える時間をもつのもいいでしょう。 ===========================================================================