SWEST5 ポスター発表 「分散型組込制御システムの Component Based による GUI開発ツール」 上野 真路(ユーシステムズ),遠藤 登(岐阜工業高等専門学校), 稲葉 昭夫(岐阜県生産情報技術研究所) ○概要 機械設計技術者でも用意に高度組込システム開発を可能にするための組込みシステム向け GUI開発ツールの紹介。 高度制御演算を含めた豊富な演算コンポーネントライブラリが用意されている。 設計者は、ライブラリから選んだこれらのコンポーネントブロックをGUI上で組み合わせる ことで、コーディングの知識がなくても容易にプログラミングが可能になるとの事。 「ハッシュによるリクエスト判別の高速化を実現した USB2.0デバイスコントローラの設計」 名野 響,大山 将城,清水 尚彦(東海大学) ○概要 ハッシュによるリクエスト判別の高速化を行ったデバイスコントローラを設計したとの事。 これによりUSBプロトコル制御を短時間で終わらせることができ、デバイス制御に多くの 時間を割り当てることができる。 また、USB1.1に関してはUTMI互換インターフェースも設計しており、独自IPのみでUSB コントローラの実装が可能との事。 「ソフトウェア・ハードウェア協調型チップマルチプロセッサ OSCAR CMPの   組み込み開発環境への適用」 木村 啓二,和田 康孝,中野 啓史,小高 剛,笠原 博徳(早稲田大学) ○概要 マルチグレイン並列処理が可能なアーキテクチャOSCAR CMPの紹介と、それの組込みシ ステムへの適用について議論された。マルチグレイン並列処理とは粗粒度並列化から 近細粒度並列化まで組み合わせてシステム全域の並列処理を行うことである。 組込みシステム環境への適用ということでリソース制約、リアルタイム性等について 論じられていた。 「福岡県知的クラスター創成事業における組み込み用ソフトウェアの信頼性,  開発効率向上技術研究について」 松本 充広(福岡県産業・科学技術振興財団),北須賀 輝明,中西 恒夫, 福田 晃(九州大学) ○概要 組込システムの信頼性、開発効率の上昇を目的とした、上流から下流まで一貫した システム開発方法の構築について述べられていた。 組込ソフトウェアの開発工程として、上流ではドメインモデル化や形式仕様記述。 中流におけるモデルチェッキングによる信頼性の向上。下流でのハードウェア制約 非依存のAPI提供、といったことが述べられていた。 「宇宙用OS及び開発環境の研究開発」 石濱 直樹,片平 真史(宇宙開発事業団) ○概要 宇宙環境で使用するための信頼性、安全性を満たすOSの開発について議論され ていた。μITRONなど既存の衛星に使用されているOSについて述べられており、 また、それらを考慮に入れた高信頼性OSの実現について議論されていた。