********************************************************************** セッションs1d 分科会 テーマ:エンジニアのための傾聴スキル 〜やる気を促す対話法〜 コーディネータ:酒井 卓也 (産業カウンセラー協会) 日時:2016/8/25 21:00-22:30 参加人数:12名 (実行委員1名含む) ********************************************************************** ワークの様子 アイスブレイク 誕生日順に喋らず並び替える。→ 協力して出来た。 隣同士ペアになる ワーク1(利き手話し手を交代しながら自己紹介) 非常に積極的に参加していた。静かになってしまうようなグループは全く無く良い雰囲気であった。 ワーク2(やろうと思ってなかなか取り掛かれないことを話して、相手をやる気にさせる) 全体がしっかりと話し合い傾聴していたので、雰囲気も和やかであった。 効果としては、いまいちだったグループもあったようす。 ワーク3(何らかしらのトークをし、そこに込められている気持ちを感じる) 一巡目は感情を込めずに淡々と、二巡目はしっかりと感情をこめて。 その時感じた気持ちを伝える。ペアによっては年齢も離れている中でお互いのことをしっかりと理解するために話しを聞いている様子が見受けられる。 ワーク4(聴き手、話し手、観察者) 役割を変えることと、観察者がいることにより、より客観的な自分を見つめていることにつながっておりディスカッションもかなり盛り上がっていた。 今後、気をつける部分の気付きがそれぞれにあったようで、こうしたほうが良いよねという会話が各グループで行われていた。 グループ発表内容 特段、発表はなし。質疑応答として記載。 質疑応答 ワーク2 講師「なぜ相手のアドバイスでやる気になったのか」 → 「相手の体験談を聞いたことで自分もできるのではとなった」講師「自分でもできそうとおもった。では、いつやりますか?3日後?1週間後?」→「うーん…」 講師「今この瞬間はやる気になったけど、それを実際に行動に移すまでにはまだ抵抗があるという事ですね」 ワーク3 受講者「どういったことをやったら良いのか不明」 → 「例文のセリフでもやりずらければ、オリジナルなセルフでもよいので、伝える方はその気持ちを背景に持って、セリフを言ってください。聴く方はどのような気持ちで言っているのか感じて、感じたらそれを言葉にしてください」 講師「どうでしたか?」→  「相手が話を理解してくれているとか、感情を理解してもらっているとわかるとどんどん話せる」、「もっと話してくれると嬉しい」 ワーク4 受講者「妨げとなる関わりとはなんですか」→ レジュメp14のトマス・ゴードンの12の障害を聞き手は避けるようにしてください。 受講者「何を話せば良いのか」→ 「ふたりでのディスカッションに任せる」 -------終了後------- 講師「今のワークで感じたことは」 → 受講者①「コミュニケーションの12の障害を見てからやっているにもかかわらず、無意識に3つくらいは当てはまってしまった。なので意識づけが必要。」 受講者②「無意識にリアクションをし過ぎてしまっている部分があると感じた。」 ■まとめ ワークショップを中心に、コミュニケーションを阻害する要因をあえて実践するなどによって、より効果的な傾聴の方法を学んだ。 傾聴をすることによって、コミュニケーションを円滑におこなうことや、やる気や行動を促すには、維持トーク(ネガティブな言い訳)ではなくチェンジトーク(ポジティブな発言)を引き出すことが重要となる。すべてのIT技術者がコミュニケーションを円滑にして”もっと”幸せになることが講師の願い。 所感 参加者が楽しそうに話をしたり聞いたりしており、非常に良い雰囲気の中ワークショップが進んだと感じた。基本的にグループが固定されているため、その人物に対する理解が徐々に深まることは良い点であるが、傾聴というスキルの観察をするためにはグループを交代しつつやっても良いのではないかと感じた。 以上。