********************************************************************** セッションs5-b テーマ:チームメンバーの繋げ方 講師:天野勝 (株式会社永和システムマネジメント コンサルティングセンター センター長) 日時:2012/8/23 14:30〜15:50 参加人数 : 28名(開始時) 36名(終了時) ********************************************************************** ・ 大前提 === チームで仕事をする === - 仕事はチームで行われる + 1チームあたり3・10人 + 複数のチームに属する人もいる - 組織やプロジェクトはチームで構成される + 様々な階層のチームがある - チームは個人で構成される + 人には感情がある ・ 本日のグラウンドルール - 積極的な参加 + 自分のため,他の参加者のため,有意義な時間にする - 頭で考えるより体で体感 + ワークショップを体験する - 人の話を聞く + 目だけではなく,耳でも観察する ・ リーダシップの類型 - サーバント(ファシリテータ)型 + リーダはメンバーが自発的に動けるようにサポートとする + メンバーはやりたい気持ちで自発的に行動する - 支配(指示命令)型 + リーダはメンバーの細かい行動まで指示を出す + メンバは恐れや義務感で行動する(言われた通りに動く) ・ ファシリテーションとは - 会議を単純にまとめていく人ではない - 目的達成を円滑にしたり,促進したり,容易にしたりする - ファシリテータを支えるスキル + プロセスを扱うスキル + 場を活性化するスキル + 情報を構造化するスキル + 意見の対立を解消するスキル + 場を読むスキル ・集団思考 - 集団の合議による決定が、適切ではなく浅慮ともいうべき結果になること (別名:集団愚考) < 原因 > + 集団が外部の脅威さらされていたり時間が切迫している + 集団の団結やリーダの権限が強く、おかしいと思ってもそれを言い出しにくい 状況 ・ 表明じゃんけん - 各自が考えていることを、指の数を使って6段階で一斉に表明する - 言葉で言い表せないことを、他人に伝えることができる + [ワーク]"SWESTは楽しかったですか"という質問に対して1・5段階評価で表明 - なぜその本数にしたかを周辺の人と話してみてください ・ 思考停止語 - その後を発することで、それ以降の思考を停止させてしまう言葉 ex) 難しい、すごいねー、参考になります、やはり、        反対するならば代案を用意しろ ・ ファシリタティブ - ファシリテーションが機能している状態 + ファシリタティブなチーム + ファシリタティブな組織 - 選任のファシリテータがいなくとも、ファシリタティブは実現できる + スキルを身につける + ツールを使いこなす ・ 協調ゲームのルール - 人と人の間にペンを1本置く - 自分の両隣にあるペンを両手に持って図形を書く + 両手にペンを持っていないときは書けない + 左手で四角形、右手で三角形を書く + ペンは1人が持つこと + 他の人の紙には書かないこと - 四角形と三角形のペアがかければ1ポイント     (はみ出していたり線が繋がっていないとポイントにならない) - ゲーム参加者のポイントを掛け合わせたポイントがチームのゲームポイント - 3回ゲームを行い、その合計ポイントで競う - 作戦タイムは5分間ゲームの時間は1回 + 各チーム4人で9チーム + 1回目最高スコア144点 + 2回目最高スコア720点 + 3回目最高スコア2250 + 合計点2276 - 表明じゃんけんで聞く [質問] 自分で考えた作戦を話せましたか・ [質問] 他人の考えた作戦を聞けましたか・ [質問] ゲームの前よりもチームになれましたか? [質問]3以下の人はいますか・ => いませんでした [質問] 職場のチームとくらべて今日のチームはどうしたか? [質問] なぜその差がうまれましたか・ => 付箋にそれをかいてください(3分間) - A3のかみに1枚ずつ出して共有してください(10分間) - 各チームに話し合いを通じてのまとめを1ことずつ話してもらう      (各チーム30秒以内) - 参加者1: 自由活発な議論ができた。上下関係がないからいい方向に        働いた気がします。 - 参加者2: 最初0点で深い議論を行うことができて最終的に最高点数に        なったのでよかった。 - 参加者3: ルールの裏を付こうとして点数がひくくなった。 - 参加者4: わからないことや曖昧なことを質問できた。チーム内に余裕が             ないと質問しにくい。他チームとの競争が明確だったので 一致団結した。 - 参加者5:短い時間の議論で修正できた。反論があったことに感動した        メンバーもいた。 - 参加者6:役職の違いや価値観の違うメンバーとチームビルディング            できるようなことも学びたいです。 - 参加者7:ゲームがシンプルで分かりやすく目的もつかみやすかった。 - 参加者8:議論を通じて団結できた.ざっくばらんな議論ができたのも            いいことでした。 - 参加者9:経済的な損得勘定を考えなくいいということが普段との違いだと 思いました。 ・天野様よりまとめ 普段の仕事の中では本当に目的について話しているのかなあ? と疑問に思いました.ゴールが明確だと議論がうまくいく傾向にあるので, まずは近いゴールを設定するということも有効だと思います.また,会社のチーム内でも よくないことは多くあると思うんですが,それを伝えないことはもっとよくないことですね. そういった場合には,表明じゃんけんなどのツールを使うことも大事だと思います。 以上