********************************************************************** 夜の分科会 S1-b テーマ:ぐるぐるマインドマップ コーディネータ:加子 勝茂 日時:2010年9月2日(木) 21:30〜23:00 参加人数:10名(開始時)→11名(終了時) ********************************************************************** ○セッションの雰囲気 ・参加者10名がテーブルを囲むように着席 ・お酒やソフトドリンクなどの飲み物,おつまみや甘いお菓子などに気軽に 手が伸ばせる環境 ・開始前から雑談や笑い声が聞こえる和気藹々としたムード ○セッションの諸準備 ・以下の物が参加者一人ひとりに配布 ・マインドマップの説明資料1部 ・マインドマップを書き込む白紙2枚 ・マインドマップを書くための水性マーカー(8色) ・参加者全員が同じのテーブルを取り囲むように着席 ・みんなでマインドマップが書かれた紙を回していくため ○セッションの内容 ☆はじめに ・K氏「マインドマップを書いたことのある人はどれくらいいらっしゃいますか?」 ・半分くらいの参加者が書いたことがあるとの返答 ・本セッションの流れの説明 ・前半 ・自己紹介をテーマにしたマインドマップを作成 ・他人からの質問をキーワードに,自分に関する様々なことをマインドマップで 詳細化していく ・マインドマップに慣れるのが狙い ・後半 ・自分の悩みをテーマにマインドマップを作成 ・自分の悩みを書いたマインドマップを参加者に回して,他の参加者が悩みの 解決策をどんどん記述 ・様々な解決策が書かれたマインドマップから,自分にあった解決策を抽出する のが狙い <質疑応答> Q:マインドマップというのは結局のところどういうものなのか? A:あえて回答しません(一同大笑い).書いてみることでわかることが多いと思い ます. ・マインドマップの書き方 1) セントラルイメージを記述 ・自己紹介のマインドマップなら「山田太郎」などが該当 ・色を使うと脳の活性化に繋がるので3色以上使って書くのが推奨 2) セントラルイメージからトリガーとなるメインブランチを記述 ・メインブランチにはセントラルイメージに繋がるキーワードを記述 ・どういうキーワードを記述するかはその時次第 ・メインブランチの例として「好きなもの」「仕事」などが挙げられる 3) メインブランチからサブブランチを生成 ・メインブランチが枝分かれ ・例えば,「好きなもの」というメインブランチの後に「読書」「山登り」など のサブブランチを記述 4) サブブランチをさらに枝分かれさせることで内容を詳細化 ・例えば,「読書」というサブブランチからさらに「ビジネス書」「小説」など の枝を伸ばす ・見やすさのために文字の長さと枝の長さは揃えると良い 5) キーワードの抽象度を気にせずに記述を続行 ・「好きなもの→自転車」「山登り→好きなもの」では抽象度の観点から見ると 統一性がない ・しかし,この点を気にすると手が止まるのでマインドマップを書く上では気に しない 6) キーワードの関係性も可視化 ・「AがBに活用する」ならAのブランチからBのブランチに矢印を引き,「活用」 とキーワードを書くと良い ・2つのキーワードが対比されてるなら,キーワード間で対立を意味する矢印を 記述 ・書き方のテクニックのひとつ(必ずしも行う必要はない) 7) 枝の形に工夫して記述 ・「落ち込んでいる」というニュアンスを出したいなら,下降気味のグルグル 矢印を書くなどして遊び心を出したい ・「昇進してやる気がアップ」なら上昇していく枝を書くとおもしろい 8) おもしろい書き方 ・ブランチのキーワードとして「でも」などの接続詞にするのもおもしろい ・文章をサブブランチで区切って良く書き方もあり 9) 絵文字も適宜利用しても可 ・イラストが得意な場合はイラストを挿入 ・携帯電話のアイコンのようなものを書いても良い 10)枝をどんどん伸ばしていくことを意識 ・紙のふちに行ったらめげずに折り返して記述 11)枝について ・放射状に書いていく ・途中で再び結合しても良い ・同じようなことが書かれてるブランチの塊にはくもの線のように囲むとわかり やすい 12)良くない書き方 ・文字を○で囲んではいけない ・枝が繋がってないのもダメ ・キーワードではなく文章を書いてしまうのもよくない ☆前半 ・概要 ・自分自身をセントラルイメージとして,他の参加者の質問からブランチを 伸ばしてマインドマップを作成 ・ブランチのキーワードは,他の参加者の質問に含まれるキーワード ・例:「組込み技術者に必要な経験は何でしょうか?」→「経験」をメイン ブランチとして枝を伸ばしていく ・SWEST12のメインテーマである「すごくない!?日本の組込み技術者!!」 から連想される質問を参加者一人ひとりが作成. ・K氏が質問を作る上でのキーワードを紹介し,このキーワードをヒントに 質問を作成する. ・紹介されたキーワードの例:「スゴイこと」「必要な技術」など ・「組込み技術者が必要なお菓子は?」などのひねりを利かしたものでも可 ・参加者がひとりずつ質問を発表し,各参加者が質問内のキーワードをメイン ブランチとする ・質問の答えをサブブランチとしてどんどん書いていく ・あくまでも質問から連想されることを書けばよいので,必ずしも質問に 答える必要はない <質疑応答> Q:質問はYes/Noで答えられない形式の方が良い? A:そうですね.できれば答えがたくさん出てくるほうが良いと思います. ・参加者の作業 ・質問を2つ考える(2分) ・セントラルイメージとして自分の名前を記述(2分) ・3色以上の色を使って書く ・その後,順番に参加者が質問をみんなに向かって喋る ・質問の後,各参加者が質問からマインドマップを書いていく(2分) ・参加者から投げられた質問 ・すごい組込み技術者になるにはどれくらい勉強が必要? ・優秀な技術者はどんなモチベーションがあるか? ・今後あなたに必要な変化は何か? ・技術者として日本人は何が優れているの? ・日々改善していますか? ・コミュニケーションをとる上でどんな工夫をしていますか? ・若手組込み技術者が今後必要な経験は? ・組込み技術者がまず習得すべき技術は? ・今一番大切なものは? ・こんな時代に楽にいい仕事に就けるには? ・疲労回復術は? ・マインドマップを書いた後 ・自分の中で見直し(2分) ・その後,参加者が書いたマインドマップをみんなに回して見てもらう K氏「マインドマップに慣れたところで休憩を入れましょう」 (前半終了後,5分休憩) ☆後半 ・概要 ・マインドマップを用いた悩みや課題のフィードバック ・自分の課題や悩みをセントラルイメージにして,他の参加者に詳細化してもらう ・参加者の作業 1) 諸準備 ・自分の悩み,課題をセントラルイメージを書く(2分) ・「部下が言うことを聞かない」などが例 ・何らかのキーワード(メインブランチ)を付加しても良い 2) 他の参加による詳細化 ・参加者の間でマインドマップを回していき,他の参加者がどんどん詳細化 していく(2分) ・他の人が書いたメインブランチからサブブランチを書いても良いし, 自分でメインブランチを書き足しても良い ・まわすときに「ぐるぐる!」と叫ぶ ・参加者が11人いるため,「ぐるぐる!」→マインドマップに記述(2分)を 10回繰返し ・参加者全員にマインドマップを書いてもらった後 ・各参加者のマインドマップの中で一番印象に残った書き込みを発表 ・印象に残った書き込み ・テーマ:マインドマップの認知度アップをするには ・新党グルグルを作る(一同大笑い) ・テーマ:日本半導体業界が世界一になるには ・教育制度改革 ・テーマ:いっぱい本を読むには? ・本を読むのをやめる ・テーマ:学生時代にやるべきことは? ・図書館でお宝を探す?? ・テーマ:仕事を楽しくしたい ・たまには休む ・テーマ:現実と理想のギャップを埋める ・嫌いな人に学んでみる ・テーマ:ルーチンワークを楽しくこなすには ・他人を楽しませることを考える ・テーマ:どんなリーダーが良いか ・なんでも言い合えるような友人のような人がいい ・テーマ:次の十年をどうするか ・ステップアップをする ・テーマ:コミュニケーションを上手くとりたい ・とにかく人を好きになること ・テーマ:朝起きられません ・朝やりたいことをイメージする ☆おわりに K氏「マインドマップを体験してみていかがでしたでしょうか. マインドマップによって色々な考えを様々な視点で捉えることが可能になる ことが実感できたかと思います. 出し物は以上です.ありがとうございました.」 ○まとめ ・本セッションではマインドマップに慣れてもらうために,2つのテーマをマインド マップで詳細化を行った ・マインドマップを用いることであるテーマに対して様々な視点からの考えが詳細に まとめることが可能になる ・仕事などにも適用することができるので,ぜひ使ってみると良い