********************************************************************** ワーク S4-de,S5-de テーマ:Interface付録ボードを実際に動かしてみる 講師:江崎雅康(イーエスピー企画) コーディネータ:渡部謹二(名古屋市工業研究所) 日時:2009/08/28 14:00-16:50 参加人数:12名(開始時) ********************************************************************** ■自己紹介 渡部さん:前年度から引き続きの実施。今回は2コマ。 江崎さん:ARMマイコン拡張基板、ライントレースカーキットの設計者 ■チュートリアル 本ワークでは以下の作業を行う。 ・Interface2009年5月号付録基板に半田付け ・開発環境構築 プログラムダウンロードソフトのセットアップ ・動作確認(LED点滅プログラム) ・拡張基板で遊ぶ 半田付けの注意点 ・机と床にダンボールを敷く(本当は耐熱性の机、床を使う) ・こまめに換気 ・作業机では飲食禁止 ・隣に注意 ・作業中は顔を近づけすぎないように ・半田ごてで他の部品に触れないように 半田付けのコツ1 ・良い半田付け 富士山型 裾野が広がる形  しっかりとリード線とランド(基板の金属面)を熱して半田を流し込む  表面張力で富士山のすそが広がるような形になる ・悪い半田付け イモ半田  半田を熱したのみでくっつけるといも半田になる  中に空洞ができていることもしばしば  少しの衝撃ではがれたり、導電しない ・半田でなくて金属面、線を十分に熱する ・半田面を綺麗にする ・コテ先を綺麗にする ・コテ先の形状を変える ・繊細な部品取り付けの場合はペーストなどをつかい「ぬれ性」を高くする 部品の確認 ・Interface2009年5月号 ・基板に半田付けする部品セット  会場で雑誌を購入された方には部品セットを無料で配布 準備環境 ・半田ごて、こて台 10セット ・Interface2009年6月号付属CD-ROM ・デバッグ用JTAGツール 2台 ・ARMマイコン拡張基板 数セット ・ライントレースカーキット 数セット 半田付けスペースを6人分用意 基板半田付けチームと開発環境構築チームに分かれ、それぞれ並行して進める ----------------------------------------------------------- ■基板半田付け 14:35 開始 雑誌裏表紙から基板を取り外す 会場で購入された方がほとんどで、部品セットも所持していた 5月号p.48を見ながら作業を進める 背の低いものから半田づけする 今回の場合、背の高さはほどんと変わらないのでどれでもいい 半田は手早くつける 常にフレッシュな半田で 半田をとかしたら、半田と金属面がなじんだ瞬間にこてを離す 長時間つけると熱で部品がやられる ピンヘッダの表裏に注意 完成後、講師のPCで動作確認 黙々と作業を進める 早い人は15分程度で作業完了 0.4mmピッチまでは人の手で半田付け可能 非常に細かいピッチでは、クリーム半田をつまようじにつけてICにのせ、 オーブントースターで熱を与える方法もある ------------------------------------------------------------ ■開発環境構築 14:35 開始 2009年6月号付属CD-ROMで開発環境を構築 以下をインストール ・IAR Embedded Workbench評価版 ・CPU内蔵フラッシュ書き換えツールFlashMagic ・USB-シリアル変換IC CP2102ドライバ 講師が用意したCDを参加者で回して、順番に作業を行う ------------------------------------------------------------ ■動作確認 16:00 作業の手を一度止め、参加者全体の前で開発環境の使い方を説明 IAR WorkBench を起動 サンプルプログラムのワークスペースを開く 「ダウンロードしてデバッグ」ボタンはコンパイル、ダウンロード、デバッグを ボタン一発で実行する マイコン基板上のLED点滅で動作を確認 ------------------------------------------------------------ ■作業再開 各自の進捗に合わせて作業再開 基板半田付け、環境構築の続きをやる方、拡張基板に挑戦する方がいた ------------------------------------------------------------ ■まとめ ARMマイコン基板半田付け、開発環境構築、動作確認を全参加者が完了した。 一部の参加者はARMマイコン拡張基板に挑戦していた。 組込み技術者たるもの、半田づけくらいはスマートにこなしたい。 年に一回は半田ごてを持って! 時間があればコンマ5mmのIC取り付けを披露したかったけど… 家に帰っても続きをやってくださると嬉しい。 以上。